荒野行動
荒野行動(こうやこうどう、英: KNIVES OUT)は、中国企業のNetEase Gamesが開発、運営するTPSバトルロイヤルゲームで、約100人のプレイヤーが無人島に降り立ち、最後の1人になるまで戦闘を繰り広げる。基本プレイは無料だが、アイテム課金が存在する。
2017年11月にiOS版がリリースされると、韓国のBlueholeが開発(のち子会社のPUBG Corporationへ移管)した『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下「PUBG」)テイストなゲーム性で注目を集め、iOS版とAndroid版の正式配信を迎えた同年12月14日時点で全世界の登録者数が1億人を突破した。その後、2018年3月20日にWindows版が、2019年10月31日にNintendo Switch版が、2019年12月20日にPlayStation 4版が配信された。
沿革[編集]
2017年 11月3日 - iOS版がリリース。 11月24日 - iOS版とAndroid版のオープンベータテストを開始。 12月14日 - iOS版とAndroid版の全世界での正式配信を開始。 2018年 3月15日 - Windows版がリリース。 3月20日 - Windows版が全世界向けに正式配信を開始。 4月2日 - PUBG Corp.から著作権を侵害しているとして提訴される(知的財産紛争を参照)。 4月27日 - 映画『バトル・ロワイアル』の脚本を手掛けた映画監督の深作健太の、荒野行動の日本主席ストーリーアドバイザー就任を発表。 5月7日 - 初の公式オフラインイベント開催決定の発表およびエントリー開始。 2019年 10月31日 - Nintendo Switch版の配信を開始。 iOSとAndroid間のデータ移行が可能になる。 12月20日 - PlayStation 4版の配信を開始。 2020年 6月20日 - Androidで荒野行動の軽量版にあたる荒野行動-AIRが配信開始。
ゲームプレイ[編集]
約100人のプレイヤーがオンラインで集められ、ヘリコプターがマップを通過している間、パラシュートを使って降り立つ。2人以上でプレイしている場合は、リーダーがチームの降下を一斉に行うモードを、任意で選択することが可能。降下後は、救援物資や、建物内などに落ちている武器や防具、回復薬や手榴弾などを拾い、それらを巧みに利用しながら、最後の1人または1チームになるまで戦う。 また、デュオ、スクワッド、クインテットなどのチーム戦がある。レジャーなどの期間限定で楽しむことのできる、アクティブコンテンツが豊富に存在する。
知的財産紛争[編集]
2018年4月2日、韓国のゲーム会社PUBG Corporationが、アメリカのカリフォルニア連邦裁判所にNetEaseが提供する本作と『Rules of Survival』の2作品が著作権侵害に抵触するとして訴訟を提起した。
PUBG Corporationの主張では、本作のゲーム性や作中に登場する建物・風景・車両・武器・衣類は、同社が開発する『PUBG』と酷似しており、同社は「『PUBG』は回復不能な被害を被っている」として、両作品の配信および開発の差し止めを要求した。
一方、NetEase側は「競合社のあらゆる提訴に強く反論し、今後その正当性を裁判等で積極的に明らかにしていく」「これからも荒野行動のサービスを継続していく」と主張した。また、この訴訟以降、サービスが終了するなどのデマ情報がネット上で拡散しており、これに対しても「荒野行動のイメージを侵害するだけではなく、荒野行動を今まで支持してくださっているプレイヤーを傷つける行為」「すべての虚偽提訴およびデマに対して、あらゆる適切な法的措置を講じる権利を有している」と声明を発表し、荒野行動の印象を損なわせるもの全てに対し、全面的に争う様子も見せた。
2019年3月、両社が和解したことが明らかとなった。