「レトルトカレー」の版間の差分

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==レトルトカレーの歴史==
 
==レトルトカレーの歴史==
 
===レトルトパウチの誕生===
 
===レトルトパウチの誕生===
レトルトパウチ食品は、もともとアメリカ陸軍の補給部隊研究開発局により開発された。缶詰の重さや、空缶処理の問題を改善するのが狙いで、缶詰にかわる軍用携帯食として開発したのが始めである。その後、NASAのアポロ計画において「宇宙食」として採用されたことから、多くの食品メーカーに注目される。
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 レトルトパウチ食品は、もともとアメリカ陸軍の補給部隊研究開発局により開発された。
だが、米国では当時、すでに一般家庭に冷凍冷蔵庫が普及しており、各種の冷凍食品が発売されていたことから、当時はまったく普及しなかった。これには、パッケージの貼り合わせに接着剤を用いていたために、食品医薬品局からの認可が下りなかったのも原因の一つである。
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===レトルトカレーの登場===
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 1968年2月、大塚食品が世界初の市販レトルト食品『ボンカレー』を阪神地区で限定発売した。関連会社の大塚製薬が持っていた点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用することで、他社に先駆けて開発に成功したといわれている。しかし当初は半透明パウチを使っていたため、賞味期限が数ヶ月と短かった。
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===ターゲット商品・タイアップ展開===
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 1985年にエスビー食品から、幼児向けの甘口カレーとして人気を得ていた即席カレールーの『カレーの王子さま』のレトルト版が発売された。さらに1986年には江崎グリコから「激辛好きの大人」をターゲットにした『LEE』が発売され、それぞれ成功をおさめた。
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===電子レンジ対応のレトルトカレー===
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 2003年に大塚食品から、世界初の「電子レンジで温められるレトルトカレー」が発売された。当初は、新包装における安全面の理由や、ラップをして電子レンジで加熱すればいいという理由で、企画段階では周囲からは反対された。

2021年7月6日 (火) 20:39時点における最新版

レトルトカレーはレトルト食品のひとつ。カレーをレトルトパウチに封入したものである。

調理方法[編集]

レトルトカレーは、3〜7分ほど湯煎するか、数分ほど電子レンジで温めて調理するだけで、一食分のカレーライスを作って食べることができる、便利な商品である。そのため、現在日本では子供から老人まで、幅広い層に日常的に利用されるに至っている。

レトルトカレーの歴史[編集]

レトルトパウチの誕生[編集]

 レトルトパウチ食品は、もともとアメリカ陸軍の補給部隊研究開発局により開発された。

レトルトカレーの登場[編集]

 1968年2月、大塚食品が世界初の市販レトルト食品『ボンカレー』を阪神地区で限定発売した。関連会社の大塚製薬が持っていた点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用することで、他社に先駆けて開発に成功したといわれている。しかし当初は半透明パウチを使っていたため、賞味期限が数ヶ月と短かった。

ターゲット商品・タイアップ展開[編集]

 1985年にエスビー食品から、幼児向けの甘口カレーとして人気を得ていた即席カレールーの『カレーの王子さま』のレトルト版が発売された。さらに1986年には江崎グリコから「激辛好きの大人」をターゲットにした『LEE』が発売され、それぞれ成功をおさめた。

電子レンジ対応のレトルトカレー[編集]

 2003年に大塚食品から、世界初の「電子レンジで温められるレトルトカレー」が発売された。当初は、新包装における安全面の理由や、ラップをして電子レンジで加熱すればいいという理由で、企画段階では周囲からは反対された。