「塔の上のラプンツェル」の版間の差分

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(ページの作成:「==塔の上のラプンツェル== 2010年のアメリカ合衆国のアニメ映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品…」)
 
 
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【ラプンツェル】
 
【ラプンツェル】
  
本作のヒロイン。森の塔の上で暮らしている少女。その金色の髪の長さは21メートル。彼女の髪には秘密の歌を歌うと傷を癒やす特別な力[3]が秘められ、幼い頃からゴーテルに「外の世界は恐ろしく、髪の力を利用する悪者で溢れている」と聞かされて外の世界を知らずに生きてきた。不自由な生活とは裏腹に非常に好奇心旺盛で、いつもはカメレオンのパスカルと過ごし、朝の7時までに家事を終わらせ、スケジュール通りに読書[4]、料理、ギター、編み物、チェス、ヨガ、壺焼き、かくれんぼなどで時間を潰す単調な毎日を送っている。一番の趣味は部屋の壁に絵を描くことで、描きすぎたあまりスペースが無くなってしまう。髪の毛でゴーテルを持ち上げていることからかなりの力持ちである。主な武器はフライパンで、長い髪をロープのように自在に操ってアクションをこなす。絵を描く時は左利きだが時に右手も使い、利き手は不明。魔法の力を持つため、ディズニーヒロインでは珍しく緑色の目に設定された。「言っておくけど、私は絶対に約束を破らない」とフリンに言っている。
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本作のヒロイン。森の塔の上で暮らしている少女。その金色の髪の長さは21メートル。彼女の髪には秘密の歌を歌うと傷を癒やす特別な力が秘められ、幼い頃からゴーテルに「外の世界は恐ろしく、髪の力を利用する悪者で溢れている」と聞かされて外の世界を知らずに生きてきた。一番の趣味は部屋の壁に絵を描くこと。パスカルというカメレオンと暮らしている。
誕生日の夜に必ず空を飛ぶ「灯り」の正体を確かめに行く夢があるが、ゴーテルには「あなたにはまだ早い」と外に出ることを許されない。ゴーテルには灯りがただの星だと言われているが、天体の動きを観察して星ではないと証明する頭の良さを持つ。18歳の誕生日の直前、塔に侵入したフリンをフライパンで殴って気絶させ、外に出る力があるとゴーテルに認めさせようとするが、その前にゴーテルに「あんたはここにいるの!一生!」と怒鳴られてしまう。ティアラを隠してフリンに外の世界を案内させることを思いつき、自ら夢を叶えるべく塔から足を踏み出した。酒場の「かわいいアヒルの子」の荒くれ者たちと夢を語り合い、衛兵に追われるフリンと逃げる内に壊れたダムに閉じ込められたが、フリンにユージーンという本名を告白され、光らせた髪を頼りに脱出して彼の怪我を癒やした。王国の町を散策し、ボートに乗って灯りの正体であるランタンを眺める。
 
ゴーテルには魔法の花から生まれたと聞いていたが、実は行方不明となっていた王女であり、花の力を髪に宿して生まれたことでゴーテルに浚われ、髪の力を利用されていた。髪を切ると魔法の力が失われてブルネット(栗毛)の髪になる。さらわれる前にゴーテルに切られた一房(ゴーテルは悪者に切られたと話している)だけが、ブルネットになっている。
 
内心では「生まれてからずっと隠れて生きてきた」という怒りを抱えており、出生の秘密を知って[5]自分を騙して閉じ込めたゴーテルを責めるが、はぐらかされて二度と髪の力を使わせないと誓う。ゴーテルに刺されたフリンの命を救うため、ゴーテルから一生離れない代わりにフリンの傷を治す約束を交わしたが、傷を治す前にフリンに髪を切られてブルネットの短い髪になった。最後は涙の魔法で息を吹き返したフリンと一緒に王と王妃のもとに帰り、フリンが盗んだティアラをかぶる。本編から6か月後の『ラプンツェル あたらしい冒険』で魔法の髪が復活し、『ラプンツェル ザ・シリーズ』で傷を癒す歌と同じメロディーで反対に腐食させて生命力を奪う歌を歌っている。ゴーテルによると好物はヘーゼルナッツのスープだが、『ラプンツェルザシリーズ』では一切言及されない。ディズニープリンセスの一人。
 
  
フリン・ライダー(Flynn Rider) / ユージーン・フィッツハーバート(Eugene Fitzherbert)
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【フリン・ライダー】
演 - ザッカリー・リーヴァイ / 日本語吹替 - 畠中洋
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指名手配もされている大泥棒。お調子者で自信過剰なナルシストだが、ロマンチストの美青年。誘惑顔を得意技とするプレイボーイで、手配書の鼻を丸く描かれることを嫌がっている。突き出た板に思い切り体を打ち付けても軽傷で済ませる頑丈な肉体を持つ。一人称は「俺」。
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指名手配もされている大泥棒。お調子者で自信過剰なナルシストだが、ロマンチストの美青年。誘惑顔を得意技とするプレイボーイで、手配書の鼻を丸く描かれることを嫌がっている。
王女のティアラを盗んだ罪で追われて塔の中に隠れたが、ラプンツェルにフライパンで殴られて気絶する。長い髪に縛られた上でパスカルの舌を耳に突っ込まれ目を覚まし、ティアラを返してもらう代わりに灯りの場所まで連れて行く約束をした。荒くれ者が集まる酒場の「かわいいアヒルの子」に入り、ラプンツェルを脅かして追い帰そうとしたが逆に助けられ、夢を聞く荒くれ者たちに「金持ちになって太陽に照らされた南の島で一人暮らしがしたい」と答えてブーイングされる。ラプンツェルの夢を応援したフックフットの導きで地下の抜け道に入るが、マキシマスや衛兵と戦って壊れたダムの洞窟の中で溺死しかけ、ラプンツェルに誰にも話したことのない秘密を打ち明けた。
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元々はユージーン・フィッツハーバートという名前の孤児で、フリン・ライダーは孤児院で年下の子に毎晩読んでいた「フリナガン・ライダーの冒険」の本[6]の主人公に肖った偽名である。何も持っていない孤独な生い立ちがコンプレックスで、本の主人公のように冒険家になりたかったが、旅の資金を稼ぐには盗みを働くしかなかったと語っている。ラプンツェルに本名のユージーンの方を好かれて恋に落ち、人生をやり直したいと思い始める。ダムで切った左手をラプンツェルの髪の力で癒やされ、髪の秘密を打ち明けられて彼女がその力で苦しんでいると感じた[7]。
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【ゴーテル】
ラプンツェルと王国の町を歩き、ボートに乗ってラプンツェルが夢を叶えるのを見届けた後、ラプンツェルに返されたティアラをスタビントン兄弟に渡すが、彼女の髪でひと儲けを企んだスタビントン兄弟に気絶させられ、気が付いた時には逮捕されていた。スタビントン兄弟にラプンツェルの髪の話の出どころを聞き出し、警護隊長に絞首台へ連れて行かれるが、マキシマスと酒場の荒くれ者たちに救出される。マキシマスに乗せられて塔に戻るが、待ち構えていたゴーテルにナイフで刺されてしまった。
 
ラプンツェルの犠牲を防ぐため、鏡の破片をナイフ代わりにしてその髪を切り落とし、自分の新しい夢がラプンツェルだったと伝えて息絶える[8]。だが、ラプンツェルが流した涙の中に残っていた魔法の花の力で生き返った[9]。ラプンツェルを王と王妃に送り届けた後は名前を本名に戻し、泥棒稼業から足を洗ってラプンツェルと結婚した。『ラプンツェルザシリーズ』の最終回で、映画と同じくボートに乗ってカップケーキのさくらんぼの下に指輪を忍ばせプロポーズし、その後の結婚式の話が『ラプンツェルのウェディング』につながる。ファンの間で26歳説が浮上していたが、監督のバイロン・ハワードは20代前半と定義し、『ラプンツェルザシリーズ』で24歳と設定された。『ラプンツェルザシリーズ』では誘惑顔に情熱の瞳と名付けられ、建前上はフリンとユージーンが別人とされている。
 
  
ゴーテル(Mother Gothel)
 
演 - ドナ・マーフィ / 日本語吹替 - 剣幸
 
 
本作のディズニー・ヴィランズ。
 
本作のディズニー・ヴィランズ。
ラプンツェルの育ての親で、塔に出入りするただ一人の人間。ラプンツェルの髪を昇降機代わりにして塔の窓から出入りする。隠し事があるかのように、ラプンツェルを塔の中に閉じ込めてきた。外の世界がどんなに恐ろしいことに満ちているか、自分が娘をどんなに大事に思っているか、そしてラプンツェルがどんなに無力かを言い含める。ラプンツェルと対照的な容姿を持つ。操作的な母親をイメージしたキャラクターで、ラプンツェルを赤ん坊同然だと一方的に決めつけ、恩着せがましい口ぶりをして自立を認めない[10][11]。
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ラプンツェルの育ての親で、塔に出入りするただ一人の人間。ラプンツェルの髪を昇降機代わりにして塔の窓から出入りする。隠し事があるかのように、ラプンツェルを塔の中に閉じ込めてきた。外の世界がどんなに恐ろしいことに満ちているか、自分が娘をどんなに大事に思っているか、そしてラプンツェルがどんなに無力かを言い含める。ラプンツェルと対照的な容姿を持つ。
本来の姿は400歳の老婆で、ラプンツェルが生まれる前は"どんな病気や怪我も癒やす魔法の花"を独り占めし、何百年もその力を利用して若さと美しさを保っていた[12]。だが、妊娠中の王妃が病気になって魔法の花が摘まれてしまい、生まれたばかりのラプンツェルをさらって塔の天辺に閉じ込め、髪に触れて美貌を保ってきた。ラプンツェルを度々「お花ちゃん」と呼ぶのも『魔法の花の代用』という意味であり、ラプンツェルへの愛情表現では必ず髪に触り、本当に愛するものが何かを表現している。
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ラプンツェルを連れ出したフリンの抹殺を企み、スタビントン兄弟にフリンへの復讐と同時に魔法の髪を手に入れる一石二鳥の悪巧みを提案する。ラプンツェルにティアラを突き付けてフリンとの仲を裂こうとするも失敗し、スタビントン兄弟を利用して彼を逮捕させた。用済みとなったスタビントン兄弟にラプンツェルを襲わせて背後から気絶させ、ラプンツェルを助けるふりをして塔へ連れ戻す[13]。しかし、出生の秘密を知ったラプンツェルに二度と髪の力を使わせないと誓われ、猿轡をかませて鎖に繋いでしまう[14][15]。死刑にされたはずのフリンが戻って来たと知ると、ラプンツェルの髪を下ろして彼を部屋におびき寄せてからナイフで突き刺し、ラプンツェルを連れて遠い場所へ逃げようとする。だが、フリンにラプンツェルの髪を切り落とされて魔法の力が消え、同時に自らの美貌を失ってパニックに陥り、最後はパスカルが引っ張った髪につまずき、塔から転落して灰になった[16][17]。
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【パスカル】
ディズニー制作スタッフによると、ゴーテルは『白雪姫』の魔女をイメージして作ったものとされる。ラプンツェルを塔に連れ戻す時に持っていたランプが毒りんごの色と同じなのはそのためで、目の色も魔女と同じに設定されている。英語版の声優のドナ・マーフィーは、ゴーテルがラプンツェルを愛していたと思っていると答えた[18]。『ラプンツェルザシリーズ』でラプンツェルにフリン同様フライパンで殴られるシーンが登場する。
 
  
パスカル(Pascal)
 
 
ラプンツェルと暮らす小さなカメレオン。ラプンツェルにとっては唯一の遊び相手であり、何でも話せる大切な友達。感情や状況に応じて体の色を変えることができる。
 
ラプンツェルと暮らす小さなカメレオン。ラプンツェルにとっては唯一の遊び相手であり、何でも話せる大切な友達。感情や状況に応じて体の色を変えることができる。
ラプンツェルに劣らず好奇心旺盛で、ラプンツェルと一緒に外の世界へ旅立つ。一方でラプンツェル以外の人間への警戒心は強く、ゴーテルから身を隠したり、塔に侵入したフリンを警戒した。気絶したフリンの耳に舌を突っ込んで起こすという特技?を持っている。フリンを刺したゴーテルに立ち向かって蹴飛ばされるが、髪の魔法を失ったゴーテルを塔から落とした。
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ラプンツェルに劣らず好奇心旺盛で、ラプンツェルと一緒に外の世界へ旅立つ。一方でラプンツェル以外の人間への警戒心は強い。
また、パスカルという名前は当時の制作スタッフが飼っていたカメレオンの名前をそのまま引用したものである。制作初期段階では紫と青のカラーになる予定だったが、ラプンツェルの髪とドレスの色にはグリーンが映えると判断された[19]。『ラプンツェルザシリーズ』でラプンツェルとの出会いが描かれ、幼い頃に母親を毒蛇に食べられ、ラプンツェルの歌を聞いて塔に入った。
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マキシマス(Maximus)
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【フックハンド】
警護隊長を乗せて走る、危険知らずで仕事熱心な白馬。王女のティアラを盗んだフリン追跡に執念を燃やし、彼を森深くへと追い込んだ。剣をくわえて戦ったり、読み書きや計算もお手の物。リンゴが大好物。犬のように優れた嗅覚も持つが、それでもラプンツェルの塔へ続く道は見つけられなかった。今まで功績を褒められず、フリンとの間を仲裁に入ったラプンツェルに慰められて懐いてしまう(一説には、ラプンツェルが王妃に似ているため、行方不明の王女であると気付いたとも言われている)。
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ラプンツェルの夢を叶えるため、フリンと一日かぎりの協力関係を結ぶ。何者かに陥れられたフリンを救うため、酒場の荒くれ者たちを集めて脱獄計画を立て、フリンを塔まで乗せて走った。フリンは「マックス」と呼んでいる。終盤では衛兵の武器に採用されたフライパンをくわえている。
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荒くれ者のリーダー格。片方の手がフックになっている。将来の夢はピアニストになってモーツァルトを弾くこと。つまらない夢を答えたフリンを嫌うが、ラプンツェルの夢を気に入って秘密の抜け道を教えた。終盤にてピアニストの夢を叶えた。『ラプンツェルのウェディング』ではラプンツェルとユージーンの結婚式でピアノを弾いた。
酒場の荒くれ者たち(Pub Thugs)
 
街外れの酒場「かわいいアヒルの子」を根城にしている。お尋ね者のフリンを衛兵に突き出そうとした。見た目は厳ついがみんな純粋な夢の持ち主で、ラプンツェルの言葉に感化されてその思いを伝えている。
 
  
フックハンド(Hook Hand)
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【スタビントン兄弟】
演 - ブラッド・ギャレット / 日本語吹替 - 岡田誠
 
荒くれ者のリーダー格。片方の手がフックになっている。将来の夢はピアニストになってモーツァルトを弾くこと。つまらない夢を答えたフリンを嫌うが、ラプンツェルの夢を気に入って秘密の抜け道を教えた。終盤にてピアニストの夢を叶えた。『ラプンツェルのウェディング』ではラプンツェルとユージーンの結婚式でピアノを弾いた。『ラプンツェルザシリーズ』で弟が登場している。
 
ビッグノーズ(Big Nose)
 
演 - ジェフリー・タンバー / 日本語吹替 - 石原慎一
 
鼻が大きく、足の指が6本あるのが特徴。「誰にでも夢はある」の英語版では6本指が悩みと歌っているが、日本語版では足が臭いと歌っている。将来の夢は素敵な恋人を作ること[20]。こちらも終盤にて夢が叶い、恋人が出来た。
 
  
ウラジミール(Vladimir)
 
演 - リチャード・キール / 日本語吹替 - 田中英樹
 
無口な大男。セラミックのユニコーンを集めるのが趣味。
 
ウルフ(Ulf)
 
演 - 日本語吹替 - IKKAN
 
白塗りの顔の男。パントマイマーになるのが夢で、一切喋らない。
 
ショーティー(Shorty)
 
演 - ポール・F・トプキンス(英語版) / 日本語吹替 - 多田野曜平
 
天使の格好をしているおかしな老人。夢は明かされていない。
 
アッティラ(Attila)
 
お菓子づくりが趣味。つねに騎士のような仮面をかぶっていて、顔は明かされていない。『ラプンツェルザシリーズ』でパン屋を開業した。
 
トール(Tor)
 
背の高い大男。夢はフローリストになること。
 
グレノ(Greno)
 
日本語吹替 - 根本泰彦
 
フリンを捕まえるために衛兵を呼んだ。
 
店の悪漢(Thug)
 
演 - バイロン・ハワード、ネイサン・グレノ / 日本語吹替 - 小西のりゆき、村上勧次朗、Kuma
 
スタビントン兄弟(Stabbington Brother)
 
演 - ロン・パールマン / 日本語吹替 - 飯島肇
 
 
フリンと一緒に王女のティアラを盗み出した泥棒。兄サイドバーンズと弟パッチーの双子の兄弟。追っ手から逃げる途中、フリンに裏切られてティアラを独り占めされ、フリンへの仕返しを誓った。ゴーテルに「ティアラよりももっといいものがある」とフリンへの復讐を誘われ、ゴーテルに協力してフリンを逮捕させ、ラプンツェルの髪の力でひと儲けしようと企んだが、ゴーテルに騙されて結局は捕まってしまう。
 
フリンと一緒に王女のティアラを盗み出した泥棒。兄サイドバーンズと弟パッチーの双子の兄弟。追っ手から逃げる途中、フリンに裏切られてティアラを独り占めされ、フリンへの仕返しを誓った。ゴーテルに「ティアラよりももっといいものがある」とフリンへの復讐を誘われ、ゴーテルに協力してフリンを逮捕させ、ラプンツェルの髪の力でひと儲けしようと企んだが、ゴーテルに騙されて結局は捕まってしまう。
『ラプンツェルザシリーズ』によると、フリンとは10年前からの知り合いで、男爵という悪者の依頼でティアラを盗んでいた。『ラプンツェルのウェディング』では手錠をかけられた状態でラプンツェルとフリンの結婚式に出席して号泣するという、涙もろい一面を見せている。
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フリンとは10年前からの知り合いで、男爵という悪者の依頼でティアラを盗んでいた。
警護隊長(Captain of The Guard)
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演 - M・C・ゲイニー / 日本語吹替 - 佐山陽規
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【王と王妃】
衛兵の隊長。パートナーのマキシマスの能力を信頼する。フリンを絞首台に連れて行こうとするが、酒場の荒くれ者たちにフリンを逃がされる。『ラプンツェルザシリーズ』でゴーテルとの意外な接点が登場する。
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王と王妃(King and Queen)
 
演 - カリ・ウォールグレン(王妃) / 日本語吹替 - 菅原さおり(王妃)
 
 
島に浮かぶ王国の国王と妃であり、ラプンツェルの実の両親。愛と知恵で王国を治め、国中の皆に慕われている。城のそばの町には赤ん坊のラプンツェルを抱いた二人の肖像画が飾られている。王妃はラプンツェルにそっくりな顔立ちで、ブルネットの髪と緑色の目を持つ。
 
島に浮かぶ王国の国王と妃であり、ラプンツェルの実の両親。愛と知恵で王国を治め、国中の皆に慕われている。城のそばの町には赤ん坊のラプンツェルを抱いた二人の肖像画が飾られている。王妃はラプンツェルにそっくりな顔立ちで、ブルネットの髪と緑色の目を持つ。
 
王妃はラプンツェルを身籠った頃に重い病を患い、王が国の人々に探させた魔法の花を浮かべた水を飲んで回復した。しかし、生後間もない娘をさらわれて深い悲しみに暮れ、娘の誕生日にその無事を祈ってランタンを飛ばしている。娘のティアラを娘の部屋に安置して衛兵に見張らせていたが、フリンにティアラを盗まれてしまった。
 
王妃はラプンツェルを身籠った頃に重い病を患い、王が国の人々に探させた魔法の花を浮かべた水を飲んで回復した。しかし、生後間もない娘をさらわれて深い悲しみに暮れ、娘の誕生日にその無事を祈ってランタンを飛ばしている。娘のティアラを娘の部屋に安置して衛兵に見張らせていたが、フリンにティアラを盗まれてしまった。
終盤でラプンツェルと悲願の再会を果たした。最初は髪を切って様変わりした娘の姿に戸惑いつつも、家族が再び巡り合えた喜びを分かち合い、フリンを新しい家族に迎え入れる[21]
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終盤でラプンツェルと悲願の再会を果たした。
続編にあたる『ラプンツェル あたらしい冒険』によると、治めている国の名前はコロナ王国であり、「フレデリック国王」「アリアナ王妃」という名前が設定されている。
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:Q;塔の上のラプンツェルで好きなシーンはなんですか?
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:A;ラプンツェルが初めて地に足をつけるシーンが好きです
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A;ラプンツェルがパスカルと隠れんぼしているシーンが無邪気で可愛らしくて好きです!
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[[Category:アニメ・漫画|とうのうえのらぷんつえる]]

2022年7月21日 (木) 09:37時点における最新版

塔の上のラプンツェル[編集]

2010年のアメリカ合衆国のアニメ映画。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品第50作目であり、初の「3Dで描かれるプリンセスストーリー」。原作はグリム童話の『ラプンツェル(髪長姫)』。本作は長年ディズニーのアニメーターとして活躍していたグレン・キーンが初めて企画の立ち上げから製作総指揮まで自ら務めた作品である。ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオとしては『プリンセスと魔法のキス』に次ぎ、1937年公開の『白雪姫』から数えて50本目となる。

ストーリー[編集]

昔々、空から地上に落ちてきた太陽の滴から、怪我や病気を癒やす魔法の力を持った金色の花が生まれ、何世紀も経ってその周りにある王国ができた。金色の花を偶然見つけた老婆のマザー・ゴーテルは、特別な歌を歌って使うことができる花の力を独り占めし、何百年ものの間若さを保っていた。ある時、お妃がもうすぐ赤ん坊を産むという時に重い病にかかり、国の人々はゴーテルが隠していた魔法の金色の花を探し出す。花を浮かべた水を飲んで回復したお妃は長い金髪の女の子を出産し、その子にラプンツェルと名付けた。王とお妃は王女の誕生を祝って、灯りをともしたランタンを空に飛ばす。

しかし、ある夜、花を取り戻しに城に忍び込んだゴーテルは、花の力がラプンツェルの金色の髪に宿っており、その髪を切ると力が失われることを知る。そしてラプンツェルを攫って、森の奥深くにそびえる高い塔に閉じ込め、自分の子として育てる。王とお妃はラプンツェルの誕生日が来ると灯りを空に飛ばし、ラプンツェルが灯りを目印に帰って来ることを祈り続ける。

それから18年後、ラプンツェルはゴーテルに「外の世界は恐ろしく、髪の力を利用する悪者がいる」と言われて塔の外へ出ることを禁じられていたが、誕生日に遠くの空に現れる無数の灯りの正体を確かめることを夢見て、外の世界への憧れを強くしていた。18歳の誕生日を翌日に控えた時、ラプンツェルは思い切って「今年こそあの灯りを見に行きたい」とゴーテルに伝えるが、「灯りの話はもう終わり」と突っぱねられる。そこで、手に入れるのに3日はかかる白い貝殻の絵の具(恐らく胡粉と思われる)をゴーテルにねだり、その間に外へ出ようと考える。

同じ頃、その日の朝早くに王女のティアラを城から盗み出した大泥棒フリン・ライダーは、泥棒仲間のスタビントン兄弟を出し抜いてティアラを独り占めし、衛兵に追われて森へと逃げ込んでいた。追っ手を振り切った先で塔を見つけたフリンは壁をよじ登って侵入するが、油断したところをラプンツェルにフライパンで殴られて気絶する。一人で侵入者を捕まえて自信をつけたラプンツェルは、目を覚ましたフリンに「自分を『灯り』が現れる場所まで案内し、それが済んだら塔まで送り届けて。そうすればティアラを返すから」と約束させる。得意の口説き顔も通じない相手に、フリンはしぶしぶ条件を受け入れる。

ラプンツェルはゴーテルの言いつけに背いて塔を出た後ろめたさを感じながらも、初めて見る世界に胸を躍らせる。一方、森に衛兵の馬マキシマスがいるのを見て塔に引き返したゴーテルは、ラプンツェルがいなくなったことを知り、部屋でティアラとフリンの手配書を見つけ、ラプンツェルを探し始める。

フリンはラプンツェルを「かわいいアヒルの子」という酒場に連れて行くが、彼をお尋ね者と知る荒くれ者たちに捕まりかける。だが荒くれ者たちはみんな純粋な夢を持っていて、その夢をラプンツェルと語り合う。そしてマキシマスと衛兵がフリンを捕まえに来ると、荒くれ者のフックハンドはラプンツェルとフリンを地下通路の入り口へ連れていった。

ラプンツェルとフリンは地下通路まで追ってきたマキシマスと衛兵から逃れるが、ダムを決壊させたせいで河川の洞窟に閉じ込められ、溺死を覚悟したフリンは本名がユージーン・フィッツハーバートだと告白する。秘密を教わったお返しに髪の力を告白したラプンツェルは、洞窟を光る髪で照らすことを思いつき、出口を塞いでいた岩をどかして無事脱出した。ラプンツェルの髪の力を目の当たりにしたフリンは驚くが、彼女がその力を守るために閉じ込められていたと知って同情し、自分は施設で育った孤児で「フリナガン・ライダーの冒険」という本のヒーローから名前を借りて泥棒になったことを明かした。フリンの生い立ちを知ったラプンツェルは、「言っておくけど、私はフリン・ライダーよりもユージーン・フィッツハーバートの方が好きよ」と告げる。

一方、フリンに恨みを持つスタビントン兄弟を仲間にしたゴーテルは、フリンが薪を取りに行った間に、ラプンツェルを連れ戻そうとする。ラプンツェルがそれを断ると、ゴーテルはティアラを突き付けて「これであいつを試せ、お前は置き去りにされる。泣いて悔やんでも遅い」と言い残して去っていく。

夜が明け、ラプンツェルに懐いたマキスマスが1日だけフリンと休戦する。王国の町に入ったラプンツェルとフリンはランタン祭りを楽しみ、その日の夜にボートに乗って灯りを飛ばした。長年の夢を叶えたラプンツェルは、フリンを信頼してティアラを見せる。フリンはスタビントン兄弟にティアラを返したが、ラプンツェルの髪の力の方に価値を感じた彼らはフリンを気絶させ、ティアラを持たせた彼を船の上に縛って城の方角に流し、衛兵に捕まったフリンは絞首刑に処されると決められる。

一方、ティアラを持って消えたフリンを探すラプンツェルは、「フリンは逃げた」と告げるスタビントン兄弟に攫われかけ、逃げる途中で船に乗ったフリンの影を見る。スタビントン兄弟を気絶させたゴーテルに塔へ連れ戻されたラプンツェルは、部屋の壁に王国の紋章の太陽を無意識に描いていたと気付き、自分が何者かを思い出す。ラプンツェルは「髪の力を狙う悪者はあなただった」とゴーテルを責めるが、シラを切り通すゴーテルに髪の力を二度と使わせないと誓い、悪人の本性を現したゴーテルに鎖で繋がれる。

そこへ、マキシマスと荒くれ者たちに救出されたフリンがラプンツェルを助けに来る。ゴーテルはフリンをナイフで突き刺し、嫌がるラプンツェルを引きずって遠くへ逃げようとする。ラプンツェルは「生きている限り逃げ続けるが、フリンの傷を治させてくれるなら諦める」とゴーテルに約束する。ラプンツェルの犠牲を望まないフリンは傷を癒やされる前に彼女の髪を切り、急速に老化したゴーテルは塔から転落して灰になる。

「君は俺の新しい夢だ」と言うフリンに、ラプンツェルは「あなたは私の…」と答え、フリンは息絶える。フリンの頬にラプンツェルの涙が落ち、涙に含まれた花の力がフリンを生き返らせる。王とお妃に再会したラプンツェルは、名前を本名に戻したフリンと結婚して女王になり、いつまでも幸せに暮らす。

登場人物[編集]

【ラプンツェル】

本作のヒロイン。森の塔の上で暮らしている少女。その金色の髪の長さは21メートル。彼女の髪には秘密の歌を歌うと傷を癒やす特別な力が秘められ、幼い頃からゴーテルに「外の世界は恐ろしく、髪の力を利用する悪者で溢れている」と聞かされて外の世界を知らずに生きてきた。一番の趣味は部屋の壁に絵を描くこと。パスカルというカメレオンと暮らしている。

【フリン・ライダー】

指名手配もされている大泥棒。お調子者で自信過剰なナルシストだが、ロマンチストの美青年。誘惑顔を得意技とするプレイボーイで、手配書の鼻を丸く描かれることを嫌がっている。

【ゴーテル】

本作のディズニー・ヴィランズ。 ラプンツェルの育ての親で、塔に出入りするただ一人の人間。ラプンツェルの髪を昇降機代わりにして塔の窓から出入りする。隠し事があるかのように、ラプンツェルを塔の中に閉じ込めてきた。外の世界がどんなに恐ろしいことに満ちているか、自分が娘をどんなに大事に思っているか、そしてラプンツェルがどんなに無力かを言い含める。ラプンツェルと対照的な容姿を持つ。

【パスカル】

ラプンツェルと暮らす小さなカメレオン。ラプンツェルにとっては唯一の遊び相手であり、何でも話せる大切な友達。感情や状況に応じて体の色を変えることができる。 ラプンツェルに劣らず好奇心旺盛で、ラプンツェルと一緒に外の世界へ旅立つ。一方でラプンツェル以外の人間への警戒心は強い。

【フックハンド】

荒くれ者のリーダー格。片方の手がフックになっている。将来の夢はピアニストになってモーツァルトを弾くこと。つまらない夢を答えたフリンを嫌うが、ラプンツェルの夢を気に入って秘密の抜け道を教えた。終盤にてピアニストの夢を叶えた。『ラプンツェルのウェディング』ではラプンツェルとユージーンの結婚式でピアノを弾いた。

【スタビントン兄弟】

フリンと一緒に王女のティアラを盗み出した泥棒。兄サイドバーンズと弟パッチーの双子の兄弟。追っ手から逃げる途中、フリンに裏切られてティアラを独り占めされ、フリンへの仕返しを誓った。ゴーテルに「ティアラよりももっといいものがある」とフリンへの復讐を誘われ、ゴーテルに協力してフリンを逮捕させ、ラプンツェルの髪の力でひと儲けしようと企んだが、ゴーテルに騙されて結局は捕まってしまう。 フリンとは10年前からの知り合いで、男爵という悪者の依頼でティアラを盗んでいた。

【王と王妃】

島に浮かぶ王国の国王と妃であり、ラプンツェルの実の両親。愛と知恵で王国を治め、国中の皆に慕われている。城のそばの町には赤ん坊のラプンツェルを抱いた二人の肖像画が飾られている。王妃はラプンツェルにそっくりな顔立ちで、ブルネットの髪と緑色の目を持つ。 王妃はラプンツェルを身籠った頃に重い病を患い、王が国の人々に探させた魔法の花を浮かべた水を飲んで回復した。しかし、生後間もない娘をさらわれて深い悲しみに暮れ、娘の誕生日にその無事を祈ってランタンを飛ばしている。娘のティアラを娘の部屋に安置して衛兵に見張らせていたが、フリンにティアラを盗まれてしまった。 終盤でラプンツェルと悲願の再会を果たした。

Q;塔の上のラプンツェルで好きなシーンはなんですか?
A;ラプンツェルが初めて地に足をつけるシーンが好きです

A;ラプンツェルがパスカルと隠れんぼしているシーンが無邪気で可愛らしくて好きです!