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リアルな歌声を合成するためのソフトウェアであり[3]、「実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成するため、より自然な歌声を合成できるほか、ビブラートやこぶしなど歌声に必要な音程変化や抑揚を指定でき、表情豊かな楽曲を手軽に作れるのが特徴[4]」とされる。VOCALOIDにより、デスクトップミュージック(DTM)において実際に人間の歌声を録音せずとも、パソコンだけで人間らしい歌声のボーカルパートの作成が可能となっている。なおVOCALOIDで作成できるのは歌唱のみであり、伴奏などを作成する場合は別のソフトを使用するなどの手段が必要となる。 | リアルな歌声を合成するためのソフトウェアであり[3]、「実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成するため、より自然な歌声を合成できるほか、ビブラートやこぶしなど歌声に必要な音程変化や抑揚を指定でき、表情豊かな楽曲を手軽に作れるのが特徴[4]」とされる。VOCALOIDにより、デスクトップミュージック(DTM)において実際に人間の歌声を録音せずとも、パソコンだけで人間らしい歌声のボーカルパートの作成が可能となっている。なおVOCALOIDで作成できるのは歌唱のみであり、伴奏などを作成する場合は別のソフトを使用するなどの手段が必要となる。 | ||
+ | ==声について== | ||
+ | 先述の通り、実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成しており、その音声ライブラリの元になる声の提供者を「中の人」「CV」などと言うことがある。 | ||
+ | 音声ライブラリ用の声の収録は、同じ音高・リズムで台本を歌っていくことで行われる。 | ||
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+ | 声の提供者は歌手やシンガーソングライター、声優が多いが、そうでない場合もある。 | ||
+ | また、GACKT→がくっぽいどのように、声の提供者にちなんだVOCALOID名称が付けられる場合や、声の提供者が不明(非公開)のこともある。 | ||
+ | ==世間、界隈での認識== | ||
+ | VOCALOIDは元々DTM系業界(PC上での作曲・音楽制作の総称)のみで名前を広げていたため、ニコニコ動画によるVOCALOIDブームが起きるまでは、その知名度も一般的に低かった。 | ||
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+ | そのためか、VOCALOIDジャンルに理解の浅いマスコミなどにおいては、あたかも「VOCALOIDソフト=初音ミクである(他キャラクターは存在しない)」と思わせる、あるいは「初音ミクが初の同社製(あるいは初の同ジャンル)のソフト/キャラクター」とするなどの、誤った・もしくは記事そのものには明らかな誤りはないが、そう読者にミスリードさせる内容の紹介がまま見られる。 | ||
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+ | VOCALOIDおよびボカロはヤマハ株式会社の登録商標で、UTAU・CeVIOなど他の歌唱合成ソフトは(ソフトとしては)別物であり、それらをVOCALOIDと呼ぶのは厳密には不適当である。 | ||
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+ | ただし、ジャンル・文化圏としては同じ扱いになりやすく、他の歌唱合成ソフトやVOCALOID亜種、VOCALOIDを使った作品に付随するオリジナルキャラクター、その他関連キャラについて、歌唱合成の代名詞としての広義の「VOCALOID」ジャンル・文化圏に入るとされている。 |
2021年6月9日 (水) 16:19時点における版
リアルな歌声を合成するためのソフトウェアであり[3]、「実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成するため、より自然な歌声を合成できるほか、ビブラートやこぶしなど歌声に必要な音程変化や抑揚を指定でき、表情豊かな楽曲を手軽に作れるのが特徴[4]」とされる。VOCALOIDにより、デスクトップミュージック(DTM)において実際に人間の歌声を録音せずとも、パソコンだけで人間らしい歌声のボーカルパートの作成が可能となっている。なおVOCALOIDで作成できるのは歌唱のみであり、伴奏などを作成する場合は別のソフトを使用するなどの手段が必要となる。
声について
先述の通り、実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成しており、その音声ライブラリの元になる声の提供者を「中の人」「CV」などと言うことがある。 音声ライブラリ用の声の収録は、同じ音高・リズムで台本を歌っていくことで行われる。
声の提供者は歌手やシンガーソングライター、声優が多いが、そうでない場合もある。 また、GACKT→がくっぽいどのように、声の提供者にちなんだVOCALOID名称が付けられる場合や、声の提供者が不明(非公開)のこともある。
世間、界隈での認識
VOCALOIDは元々DTM系業界(PC上での作曲・音楽制作の総称)のみで名前を広げていたため、ニコニコ動画によるVOCALOIDブームが起きるまでは、その知名度も一般的に低かった。
そのためか、VOCALOIDジャンルに理解の浅いマスコミなどにおいては、あたかも「VOCALOIDソフト=初音ミクである(他キャラクターは存在しない)」と思わせる、あるいは「初音ミクが初の同社製(あるいは初の同ジャンル)のソフト/キャラクター」とするなどの、誤った・もしくは記事そのものには明らかな誤りはないが、そう読者にミスリードさせる内容の紹介がまま見られる。
VOCALOIDおよびボカロはヤマハ株式会社の登録商標で、UTAU・CeVIOなど他の歌唱合成ソフトは(ソフトとしては)別物であり、それらをVOCALOIDと呼ぶのは厳密には不適当である。
ただし、ジャンル・文化圏としては同じ扱いになりやすく、他の歌唱合成ソフトやVOCALOID亜種、VOCALOIDを使った作品に付随するオリジナルキャラクター、その他関連キャラについて、歌唱合成の代名詞としての広義の「VOCALOID」ジャンル・文化圏に入るとされている。