「魔人探偵脳噛ネウロ」の版間の差分
(【7/19まで】少年ジャンプ+にて、無料公開中) |
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魔人である脳噛ネウロが桂木弥子と共に事件を解決していく探偵物。 | 魔人である脳噛ネウロが桂木弥子と共に事件を解決していく探偵物。 | ||
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非常に多いので、初期からいる人物を中心に紹介する。 | 非常に多いので、初期からいる人物を中心に紹介する。 | ||
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:地上で初めて出会った人間・桂木弥子を有名な探偵役に仕立て上げ、その影で謎を食べる。ドSで、弥子や吾代を虐めるのが趣味。 | :地上で初めて出会った人間・桂木弥子を有名な探偵役に仕立て上げ、その影で謎を食べる。ドSで、弥子や吾代を虐めるのが趣味。 | ||
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:建前は名探偵としているが、本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのはネウロである。 | :建前は名探偵としているが、本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのはネウロである。 | ||
:最初はネウロに無理やり付き合わされていたが、様々な事件に関わっていくうちに自らネウロの期待に応えようと努力する。 | :最初はネウロに無理やり付き合わされていたが、様々な事件に関わっていくうちに自らネウロの期待に応えようと努力する。 | ||
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:超がつくほどの大食いで、座右の銘は「まず白米ありき」。食に関することになると化け物扱いされる。 | :超がつくほどの大食いで、座右の銘は「まず白米ありき」。食に関することになると化け物扱いされる。 | ||
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+ | :「回転寿司のレーンを回らなくする」→「一人でホテルのバイキングを全メニュー撃沈させる」→「笛吹のツケで一度に26万9千円分の出前を注文して完食」→「ものの数秒で超巨大アロワナの香草焼きを半分以上たいらげる」など、巻を重ねるごとにバケモノじみた悪食さを発揮している。 | ||
+ | :食う量と比例してゲテモノ食いとしての才能も発揮しており、「カマドウマがエビっぽくて美味しそう」「ダンボールハウスが肉まんに見える」と言った迷言にも事欠かない。 | ||
+ | :怪盗Xの考察によると「燃費が異常に悪い」。 | ||
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2021年7月4日 (日) 10:46時点における版
【7/19まで】『逃げ上手の若君』1巻発売記念 魔人探偵脳噛ネウロ10巻分(1~88話まで)無料開放 少年ジャンプ+
日本の漫画。作者は松井優征。『週刊少年ジャンプ』2005年12号から2009年21号まで連載された。
概要
魔人である脳噛ネウロが桂木弥子と共に事件を解決していく探偵物。
一見推理漫画のように見えるが、作者自身が「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」であると1巻のコメントに書いており、事件解決における推理は従来の探偵物のような体裁。
しかし、代わりに『魔界777ツ能力(どうぐ)』と呼ばれる突出したガジェットやガバガバで荒唐無稽なトリック、犯人の異常な心理と奇怪なリアクションを大きな特徴とする。
また、個性的なキャラクター、当時の世相を反映した小ネタ、(読みづらくはならない程度の)独創的なコマ割りも特徴となっている。
登場人物
非常に多いので、初期からいる人物を中心に紹介する。
また、ネタバレ回避のため、今回犯罪者サイドは二人しか紹介しないが、読み進めていくうちに非常にたくさん出てくるため、ぜひ自分の目で確かめてみてほしい。
- 脳噛ネウロ(のうがみ ねうろ)
- 『謎』(より正確に言うと、『謎』を解いた際に放出されるエネルギー)を食糧とする突然変異種の魔人。魔界の『謎』を喰らい尽くしたので、究極の『謎』を求めて地上へやってきた。
- 本来は鳥のような姿の化け物だが、地上においては青年の姿に身をやつしている。
- 地上で初めて出会った人間・桂木弥子を有名な探偵役に仕立て上げ、その影で謎を食べる。ドSで、弥子や吾代を虐めるのが趣味。
- 人前に出るときは猫を被った助手モードになる(外面をよくするだけで、姿が変わるわけではない)。カピバラが嫌い(魔界のカピバラは東京都庁と同じぐらいの大きさ)。
- 桂木弥子(かつらぎ やこ)
- 普通の女子高生だったが、父親が殺された事件をネウロが解決してからは女子高生探偵に。桂木弥子魔界探偵事務所の所長。
- 建前は名探偵としているが、本当はネウロの正体を隠すための傀儡探偵であり、実際に事件の真相を解明しているのはネウロである。
- 最初はネウロに無理やり付き合わされていたが、様々な事件に関わっていくうちに自らネウロの期待に応えようと努力する。
- 超がつくほどの大食いで、座右の銘は「まず白米ありき」。食に関することになると化け物扱いされる。
- 「回転寿司のレーンを回らなくする」→「一人でホテルのバイキングを全メニュー撃沈させる」→「笛吹のツケで一度に26万9千円分の出前を注文して完食」→「ものの数秒で超巨大アロワナの香草焼きを半分以上たいらげる」など、巻を重ねるごとにバケモノじみた悪食さを発揮している。
- 食う量と比例してゲテモノ食いとしての才能も発揮しており、「カマドウマがエビっぽくて美味しそう」「ダンボールハウスが肉まんに見える」と言った迷言にも事欠かない。
- 怪盗Xの考察によると「燃費が異常に悪い」。
- 「私 コンクリートでもバターと醤油で炒めたら食べられると思う」
- 吾代忍(ごだい しのぶ)
- 桂木弥子魔界探偵事務所の仲間。
- 最初はネウロに力でねじ伏せられ無理やり働かされていたが、弥子のことを上司と認め、自らの意志で働くようになる。
- 元チンピラなので見た目も言動も怖いが、面倒見がいい兄貴。
- あかね
- 事務所の壁に埋め込まれたおさげ。キューティクルが自慢の事務所の有能秘書。
- 弥子がヒロインらしくないため、ある意味彼女が真のヒロインと言えるかもしれない。髪の毛だけだが。
- 笹塚衛士(ささづか えいし)
- 低いテンションと高い実力で有名な刑事。
- 感情が読み取りづらいが、ネウロに振り回されている弥子を気にかけ何かと協力をしてくれる。戦う姿が非常にかっこいい。
- 石垣筍(いしがき じゅん)
- 笹塚とコンビを組んでいる刑事。
- 軽いノリと低いプライドの持ち主で、よく仕事をサボって怒られるが常に前向きで明るい人。
- 笛吹直大(うすい なおひろ)
- 笹塚の上司であり、旧友。背が低いことを気にしている。
- 登場時は上から目線のチビ眼鏡の印象になるが、真面目で熱い信念を持っている。可愛いものが大好きな一面も。
- 筑紫候平(つくし こうへい)
- 笛吹の部下で、笹塚・笛吹とは旧友。無口で伝わりづらいが、二人のことをいつも気にかけ尊敬している。
- 篚口 結也(ひぐち ゆうや)
- 19歳という若さで刑事になったすごい人。まったく刑事らしくない態度だが、情報犯罪関係に優れており、一目置かれている。
- 上司にもタメ語で態度が悪いので、笛吹に矯正させられた。
- X(サイ)
- 正体不明の怪盗。自分の細胞を操作しなんにでもなれる。強い。
- ネウロのことを自分と同じ化け物として興味を持ち、中身を見るために戦いを仕掛けてくる。
- アイと共に行動している。
- アイ
- Xの中身に興味を持ち、一緒にいる女性。Xとの関係は、主人子守り友人恋人兄弟姉妹他人、その日そのX次第でなんにでもなる。
- 「あなたのそばのアイでいい」
ネウロの身体能力
連載当初では本人いわく「核爆弾が投下されても死なない」という本物の化け物だった。作中でも、不死身の身体能力を披露する場面が多々ある。他にも相手の脳に魔力を注入して相手を洗脳することが可能。重力なんぞものともせずに壁や天井に立つことも可能。 そして魔界の謎を喰いつくしたその頭脳は伊達ではなく、地上に来た際も地上の知識をすぐさま習得し、人間界に溶け込んでみせた。
しかし瘴気(地上の生物にとっての酸素に等しいとされる)が薄い地上での活動は、魔界の住人にとって非常な負担であり、物語の進行につれ怪我の治癒が遅れる・身体能力が低下する等の弱体化が進むこととなった。
ネウロが事件の謎解きなどに用いる『魔界777ツ能力(どうぐ)』も使用することで魔力を消費する。また『魔帝七ツ兵器』(『魔界777ツ能力』の上位互換)は威力こそ高いものの召喚に時間がかかったり、魔力の消費が激しいと言ったデメリットも抱えている。物語の最後のほうでは、立っているのもやっとの状態で敵と対峙した。
クライマックスに向け、回を重ねるごとに弱くなる主人公というのも珍しいのではないだろうか。
松井優征の他の作品
- 離婚調停(読み切り)
- 東京デパート戦争体験記(読み切り、連載を希望していたがボツ)
- 暗殺教室
- Fけん(読み切り)
- 逃げ上手の若君