不思議の国のアリス

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イギリスのルイス・キャロスが書いた児童小説。1865年に刊行された。本文には数多くのことば遊びが含まれており当時の教訓詩や流行歌のパロディとなっている。 今では1951年公開のディズニーのアニメーション映画「ふしぎの国のアリス」をはじめとした多くのパロディが生まれている。


ストーリー[編集]

とある日、アリスは姉と一緒にお出かけをしました。けれど、姉は木かげで本を読んでいて、アリスの相手をしてくれません。

アリスが退屈そうにしていると、アリスの目の前をうさぎが二本足で走っていきました。手には懐中時計を持っています。 不思議に思ったアリスはウサギを追いかけました。

うさぎは穴の中に入り、アリスも続いて、穴の中へまっさかさま。 長い長い距離を落ちた先には、小さなドアがたくさん並んでいました。

小指の先くらいの大きさで、とてもじゃないけれどアリスには出入りできません。 そんなとき、ひとつのボトルを見つけました。

“わたしを飲んで”と書いてあるそのボトルの中身を飲むと、

アリスはぐんぐん小さくなりました。

小さくなったアリスがドアを開けた先にあったのは、カラフルな不思議の国でした。

不思議の国には、変わった花がたくさん咲いていて、変わった動物もたくさんいました。

「急がなきゃ! 急がなきゃ!」

アリスの前をまたあのうさぎが走って通りました。

するとそのうさぎはアリスを見て立ち止まり、さけびました。 「きみ!なんて格好だ、今すぐ私の家に行って着替えてきなさい!」

アリスは何が何やらわからないまま、うさぎの家へ行きました。

するとそこには“わたしを飲んで”と書いてあるボトルが再び置いてありました。 「これを飲むと、今度はどうなるのかしら」 アリスは気になってそれを飲んでしまいます。

すると、アリスの体はどんどん大きくなり、頭や、腕や足がうさぎの家から飛び出てしまいました。

「ば、ばけものだー!」

うさぎはアリスを怖がり、動物たちを呼んでアリスに物を投げつけてきます。

投げられた物のなかにケーキがあり、それが口に入るとアリスはぐんと小さくなりました。

そしてアリスはだれにも見つからないようその場を離れました。

「さんざんな目にあったわ。はやくいつもの大きさに戻りたい」

アリスは道端に生えているキノコを食べてみました。

そうしてようやく、ふだんの大きさに戻ることができました。

そのあともアリスは、にやにやと笑っているチェシャ猫に出会ったり、

いかれ帽子屋と眠りねずみたちのお茶会に混ざったりして、

不思議の国をさんぽし続けます。

最後に、お城の庭にやってきました。

そこではトランプの兵隊たちが、白いばらを赤いペンキで塗りつぶしています。

赤く塗られたばらを見てアリスが首をかしげていると、またあのうさぎがやってきました。

「裁判だ! 裁判が始まるぞ、急がなきゃ、急がなきゃ」

そうこうしているうちに、アリスも裁判の証人として連れていかれてしまいました。

「アリスよ。私のケーキが盗まれたのだ、おまえは犯人を見たか?」

裁判長は赤の女王でした。

アリスはもうすっかり疲れていて、くだらない裁判に巻き込まれてうんざりしていました。

「そんなこと知らないわ、私が見ているはずないじゃない」

そうアリスが言うと、赤の女王は目をむいて怒りました。

「その者をとらえよー! アリスを処刑しろー!」

アリスは、女王と同じくらい怒ってあばれました。

でもトランプの兵がアリスに飛びかかってきて、そして……


そこで、アリスは、はっ! と目を覚ましました。

「なんだ。私ったらお昼寝していたみたい。とっても面白い夢を見たから、お姉ちゃんに話さなきゃ」

そうしてアリスは、本を読んでいる姉のとなりへ向かいました。

しかし木のかげにはひっそりと、あのうさぎが飛び込んだ穴が隠れていました。