レトルトカレー

提供: つれづれウィキ
2021年7月6日 (火) 15:54時点におけるE24miia (トーク | 投稿記録)による版 (→‎レトルトカレーの歴史)
ナビゲーションに移動 検索に移動

レトルトカレーは===レトルト食品===のひとつ。カレーを===レトルトパウチ===に封入したものである。

調理方法

レトルトカレーは、3〜7分ほど湯煎するか、数分ほど電子レンジで温めて調理するだけで、一食分のカレーライスを作って食べることができる、便利な商品である。そのため、現在日本では子供から老人まで、幅広い層に日常的に利用されるに至っている。

レトルトカレーの歴史

レトルトパウチの誕生

レトルトパウチ食品は、もともとアメリカ陸軍の補給部隊研究開発局により開発された。缶詰の重さや、空缶処理の問題を改善するのが狙いで、缶詰にかわる軍用携帯食として開発したのが始めである。その後、NASAのアポロ計画において「宇宙食」として採用されたことから、多くの食品メーカーに注目される。 だが、米国では当時、すでに一般家庭に冷凍冷蔵庫が普及しており、各種の冷凍食品が発売されていたことから、当時はまったく普及しなかった。これには、パッケージの貼り合わせに接着剤を用いていたために、食品医薬品局からの認可が下りなかったのも原因の一つである。

レトルトカレーの登場

1968年2月、大塚食品が世界初の市販レトルト食品[1]『ボンカレー』を阪神地区で限定発売した。関連会社の大塚製薬が持っていた点滴液の加圧加熱の殺菌技術を応用することで、他社に先駆けて開発に成功したといわれている。しかし当初は半透明パウチを使っていたため、賞味期限が数ヶ月と短かった。その後、パウチ素材にアルミ箔を使うことで賞味期限を大幅に延ばした新パウチを開発し、1969年5月から全国発売を始めた。はじめはなかなか消費者に受け入れられなかったが、しだいに浸透し、1973年に放送されたテレビコマーシャルの「3分間待つのだぞ」という笑福亭仁鶴によるセリフは流行語にもなった。 他社もつぎつぎにレトルトカレー市場に参入したが、そのなかでも注目すべき成功をおさめた製品は1971年発売のハウス食品の『ククレカレー』である。同製品のテレビコマーシャルで使われたキャッチコピー「おせちもいいけどカレーもね!」(1976年から数年間、年末年始に放送された。CMキャラクターはキャンディーズ→近藤真彦)は広く浸透し、レトルトカレー市場の拡大に貢献した。