カモノハシ

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カモノハシは、哺乳綱単孔目カモノハシ科カモノハシ属に分類される哺乳類。現生種では本種のみでカモノハシ科カモノハシ属を構成する。

分布[編集]

オーストラリア東部(クイーンズランド州、タスマニア州、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州。

形態[編集]

全長オス45 - 60センチメートル、メス39 - 55センチメートル。尾長オス10.5 - 15.2センチメートル、メス8.5 - 13センチメートル。全長はオスで最大630mm、メスで最大550mm、尾長は85 - 150mm、体重はオスで1 - 3kg、メスで0.7 - 1.8kg。胴体は細長く、流線型。尾は幅広く、扁平。全身には1cm²当たり600本以上の柔らかい体毛が生えている。体毛の色は背面は褐色から茶褐色で、腹面は乳白色である。外側の毛は水を弾き、内側の毛は保温性に優れている。

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オスの蹴爪には管が通り、大腿部にある腺を通して毒が排出される。カモノハシはオスもメスも蹴爪を持って生まれるが、オスのみが毒の混合物を分泌する蹴爪を持っている。この毒は主にディフェンシンのようなタンパク質類で構成されており、その中の三種はカモノハシ特有のものである。

生態[編集]

熱帯雨林(クイーンズランド州)から積雪のある山地(ニューサウスウェールズ州)にも生息する。河川や湖などに生息する。群れは形成せず単独で生活し、夕方や早朝に活動が最も活発になる薄明薄暮性である。

食性は動物食で、主に蜉蝣目・甲虫目・双翅目・蜻蛉目・毛翅目などの昆虫といった底棲の無脊椎動物を食べるが、甲殻類、二枚貝、ミミズ、魚類の卵、両生類の幼生なども食べる。水中では目を閉じて泳ぐが、くちばしで生体電流を感知し獲物を探す。動かなければ最大で11分ほど水中に潜っていることができるが、通常は1-2分程度である。

水辺に穴を掘って巣にする。巣穴の入り口は水中や土手にあり、さらに水辺の植物などに隠れ、外からはわからないようになっている。

繁殖期は緯度によるが8月から10月である。繁殖形態は哺乳類では非常に珍しい卵生で、巣穴の中で1回に1-3個の卵を産む。卵の大きさは約17mmで、卵殻は弾性がありかつ粘り気のある物質で覆われている。卵はメスが抱卵し、約10-12日で孵化する。子供はくちばしの先端に卵嘴を持ち、卵嘴を使用して卵殻を割って出てくる。成体の4分の3程度の大きさになるまでに離乳し、約4か月で独立する。

メスは約2年で成熟する。寿命は最大で21年。

Q
カモノハシについて知っていましたか?