よんでますよ、アザゼルさん。

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日本の漫画。作者は久保保久。漫画雑誌『イブニング』2007年21号から2019年1号まで連載された。

概要[編集]

善人とは言い難い人間と、性悪悪魔が繰り広げる騒動を描いたギャグ漫画である。

悪魔達のマスコットキャラクターのような可愛くも見える姿とは裏腹に、過激な下ネタギャグ、グロテスクなスプラッター描写、風刺を織り交ぜたブラック・コメディが特徴。


2011年と2013年にはテレビアニメ化された。

ストーリー[編集]

物語の舞台「芥辺探偵事務所」は、一見ごくありふれた雑居ビル借りの場末の探偵事務所。

そこで働く女子大生・佐隈りん子は雇い主である芥辺に素質を見出され、助手として依頼をこなしていくうちに、「悪魔探偵」という芥辺の裏の顔を知ることになる。


ある日、「夫と浮気相手を別れさせてほしい」という人妻からの依頼を受け、芥辺がグリモアという魔術書を使い魔界から召喚したのは、とんでもなく下品な悪魔・アザゼル。

イケニエと引き換えに、依頼に向かったアザゼルだったが、事態は思わぬ方向に…!?


役に立ちそうで立たない個性豊かな悪魔たちと佐隈の騒がしい日々は今日も続く。

登場人物[編集]

芥辺(あくたべ)
悪魔を召喚し使役する悪魔探偵。常に三白眼&影のかかった目元で、常にブラックスーツを着崩し、常に凄まじく人相が悪い。通称「アクタベさん」。


怖いのは見た目だけでなく悪魔使いとしての実力も相当で、大抵ロクでもない性格の奴しかいない悪魔共を、生身の暴力とグリモアの力だけで服従させる程度には強烈。
その上、悪魔たちが全力で放った呪いがまるで通用しない、職能で造られた干渉不可能なはずの異次元空間さえも素手で破壊するといった謎の超能力を誇る。
公式では芥辺の正体について語られていないが、ファンの間では「悪魔説」「悪魔と人間のハーフ説」「やっぱり人間説」などと議論がなされることが多い。


しかし、自分と同じ悪魔使いに対しては人間味のある態度を見せることがある。また、佐隈に対してはかなりの期待をかけており、常に影から見守って失敗をフォローするという面も見せる。



佐隈りん子(さくまりんこ)
早瀬田(させだ)大学2年在学中の女子大生。
芥辺探偵事務所の事務バイトだが、芥辺の策略により、悪魔探偵助手としても働かされる苦労人。今では独自に依頼を受け、解決する権限まで与えられている。


目先の金銭や私益に目が眩んで暴走する一面があるものの、基本的にはちゃんと敬語を使える良い娘である。
最初のうちは色々とろくな事をしないアザゼルに対しての態度は非常に辛辣(彼が真面目に助言した場合もかなり適当な応対で済ましている)。
基本的に危機感に乏しい性格と悪魔使いとしての自覚に欠け、軽率なチョンボをすることも多い。
しかし本人の意思とは関係なしに悪魔使いとして契約させられ、契約させた芥辺から碌な説明を受けていないせいもある。


最初のうちは悪魔たちのせいでかなり悲惨な目に遭っているが、次第に芥辺が見抜いた通りの素質が開花、一端の悪魔使いとして彼らのあしらい方にも磨きがかかる。



アザゼル篤史(あざぜるあつし)
セクハラが特技の下級悪魔。人間界での見た目はやや犬っぽい(が下半身はヒヅメ)。契約者は芥辺であったが、佐隈に譲渡された。


職能(悪魔の能力)は「淫奔」。性に関連する万象を操り、性に関連するありとあらゆる情報をも得る事が出来る能力。
しかしアザゼルのアホさのせいで芥辺ですら扱いに手を焼き、更に現契約者・佐隈の下ネタ嫌いもあって出番はあまり無い。


劇中では学習能力の低さと要領の悪さゆえか、芥辺の制裁やグリモアの罰によって一番酷い目に遭わされており、出血量は間違いなくNo.1。
粉々になったり首を落とされたりしても蘇るその不死身っぷりには、自身も呆れている。


基本的には悪ガキそのものだが、時に良心的な一面や友人思いな面を見せると思えば、時に悪魔らしい冷酷な面も見せ、魔界では自室で弟分達に拉致させてきた人間の女を弄ぶ。
悪魔でありながら血を見るのが苦手で、対象の命を奪う事などでは激しく動揺する。
他にも悪魔らしくない所で、かなり傷つきやすく豆腐メンタルと言われるほど精神面が弱い。



ベルゼブブ優一(べるぜぶぶゆういち)
魔界の貴族・ベルゼブブ一族のお坊ちゃんで獄立大卒のエリート。またの名をベルゼブブ931世。
ペンギンっぽい見た目だが飛行能力があり、ベルゼブブの名の通り正体はあくまでも“ハエ”。
芥辺に試用目的で召喚されたが、その後は佐隈と契約し、芥辺探偵事務所のメンバーとなった。


職能は「暴露」。人間の隠れた本質や隠したい物事を表に暴き出す。
この汚いモノを強制的に引き出す力の一環として、生物に絶対逆らえない脱糞を催させる「強制便意」の能力をも備える。
強力かつコントロールし易いので、佐隈は頻繁に彼を起用している。


普段の優雅な立ち振る舞いと、佐隈が失態した時などに時折見え隠れする出版コードギリギリの暴言が彼のアイデンティティ。
キレると「ピギャース!!」などと叫ぶ。
本人が「高尚」と言ってはばからないその嗜好をスカトロ呼ばわりされると大いにキレる。


また、カレーに対して尋常ではない拘りを持ち、召喚の際のイケニエは佐隈の手作りカレーライスが恒例。
作中では次第にカレーまん、カレーパンも好物となり、その拘りも「美味いカレー」であれば何でも良くなっていったようだ。


アザゼルとは魔界の中学校まで同級生だった。アザゼルからは「べーやん」と呼ばれる。
たびたび流血沙汰の喧嘩を巻き起こし、基本的に彼を見下している。
しかし、腐った行為を繰り返すアザゼルを「我が友」と評しているところから、悪魔ならではの価値観による独特の友情を築いているようだ。

用語[編集]

悪魔使い

悪魔と契約を交わした人間。「人としての何かが欠落した者」に悪魔を見る素質が現れるとされている。

契約者でなくても悪魔を呼び出すことができ、悪魔を使役するグリモアが無くとも契約可能。

悪魔に対して優位な立場にあるが、契約を守らなかったりグリモアに対して冒涜的な行動を取ると重い罰を受けることになる。


悪魔

魔界の住人。契約を交わし、イケニエを受け取ることで悪魔使いに使役される。

グリモアの力で現世に召喚される。

グリモアの制約により契約者に害を与えることはできないが、「行使した能力を直接契約者に」であって、能力の影響下にある人間が契約者に危害を加えた間接的なケースもある。


グリモア

契約した悪魔の全てが記載されている魔術書。

内容は悪魔によって異なり、召喚方法・契約方法・能力の詳細な説明・好き嫌い・基本給・サービス残業の有無など、業務に関わる内容に留まらず、プライベートにおけるあらゆる弱味も網羅している。


悪魔はグリモアに触れることができず、触れれば超常現象的な罰を受ける。

その反面、悪魔が常識では修復困難な傷を負っても無事でいられるのはグリモアの力によるものであり、自身のグリモアを持たない悪魔は容易に死亡する。

外部リンク[編集]

イブニング公式サイト

テレビアニメ公式サイト テレビアニメ2期公式サイト