いくら
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本来はロシア語で魚卵の意味で日本ではさけ,ます類の卵巣膜から分離された卵粒を塩漬にしたものをいう。そして卵巣膜に包んだまま塩蔵したものが筋子である。 日露戦争 (1904~05) の捕虜たちが「キャビア」の代用品としてつくったのが,起りといわれている。鮮度の高い腹子を魚卵分離器にかけて成熟した卵粒を集める。これを発色剤を加えた飽和食塩水に 10~20分間漬込み,水切りしてから低温に貯蔵する。大粒で茶・黄・金色を呈するものほど良質とされる。そのまま酒の肴 (さかな) として賞味されるが,サンドウィッチ,カナッペにも利用される。