カヌレ

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“カヌレ”は、フランス発祥の洋菓子で、正式名称は「カヌレ・ド・ボルドー(cannelé de bordeaux)」という。

歴史[編集]

発祥[編集]

 フランスのアキテーヌ地方にある「ボルドー」が発祥と言われる。ボルドーではワイン造りが行われており、ワインの澱を除く目的で卵白が使われていた。そこで大量に余ってしまった卵黄を利用するために、カヌレを作り始めたとされていて、18世紀頃に菓子職人によってお菓子として確立された。20世紀初めにはボルドーの郷土菓子とされ、更に1985年に同業組合ができた。

 日本では、1990年代後半に知られるようになったという。この時代は、ティラミスやナタデココがブームになっていた時代で、その直後に日本に広まった。2012年に、大阪でカヌレの専門店「カヌレ堂 カヌレ ドゥ ジャポン 桜川点」がオープンした。近年、密かにブームが到来しているとも言われ、クリームなどのトッピングがされてSNS映えするものや、半熟のカヌレ、様々なフレーバーなどが売られている。

名称[編集]

 “カヌレ”は「溝」を意味し、形状そのままの名称である。縦に溝の入った釣鐘状のカヌレ専用の型があり、そこに流し込んで作られる。

作り方[編集]

主な材料は、卵・小麦粉・牛乳・バター・ラム酒・バニラなど。

基本的には、牛乳以外の材料を混ぜ合わせて、そこに、鍋で沸騰直前まで温めた牛乳を加えて混ぜていく。そして混ぜ合わせた生地を半日以上寝かせたあと、蜜蝋やバターを塗ったカヌレの型に流し入れてオーブンでじっくり焼き上げる。

型に蜜蝋やバターを塗って焼くことで、外はカリッと、中はもっちりとしたカヌレ特有の食感になる。