ナマケモノ
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ナマケモノは哺乳網異節上目有毛目ナマケモノ亜目に属する動物の総称。 ミユビナマケモノ科とフタユビナマケモノ科が現生し、他にいくつかの絶滅科がある。
ナマケモノという名をつけられてしまうほど動きがゆっくりしているナマケモノですが、ゆっくり動くことにもやはり生態学的意義があります。ナマケモノは、木の葉を餌資源として利用します。時期や場所が限られる傾向が強い果実と異なり、木の葉を餌資源とすることによって、それほど多く動いて探索しなくても餌資源を手に入れることができます。一方、植物の葉を主な食べ物にする場合、果実や肉と比べて葉は栄養が少なく消化もしにくいため、多くの草食動物は、大量に食べることが必要になります。しかし、ゆっくり動いてエネルギー消費が極端に少ないナマケモノは、食べ物の摂取量も極端に抑えることができます。摂取も消費も極力小さくする省エネな生き方がナマケモノの生存戦略といえます。