名探偵コナン
小学館・週刊少年サンデー連載中の「名探偵コナン」。原作者は青山剛昌。原作は1994年に連載を開始。「週刊少年サンデー」を代表する作品であり、コミックス累計、1億5000万部を突破。アニメは1996年1月8日より、放送を開始。現在は、読売テレビ・日本テレビ系で毎週土曜よる18時放送(一部地域除く)。TV放送の枠を越え、イベント・劇場映画など様々な展開が拡がる。映画は1997年4月、劇場版第1作「名探偵コナン 時計仕掛けの摩天楼」公開以来、2021 年4月「名探偵コナン 緋色の弾丸」で劇場版第24作目を迎える。
目次
- 1 イントロダクション
- 2 キャラクター(キャスト)
- 2.1 江戸川コナン(高山みなみ)
- 2.2 工藤新一(山口勝平)
- 2.3 毛利蘭(山崎和佳奈)
- 2.4 毛利小五郎(小山力也)
- 2.5 阿笠博士(緒方賢一)
- 2.6 灰原哀(林原めぐみ)
- 2.7 吉田歩美(岩居由希子)
- 2.8 円谷光彦(大谷育江)
- 2.9 小嶋元太(高木渉)
- 2.10 鈴木園子(松井菜桜子)
- 2.11 世良真純(日髙のり子)
- 2.12 京極真(檜山修之)
- 2.13 羽田秀吉(森川智之)
- 2.14 服部平次(堀川りょう)
- 2.15 遠山和葉(宮村優子)
- 2.16 怪盗キッド(山口勝平)
- 2.17 妃英理(高島雅羅)
- 2.18 工藤優作(田中秀幸)
- 2.19 工藤有希子(島本須美)
- 2.20 目暮警部(茶風林)
- 2.21 高木渉(高木渉)
- 2.22 千葉和伸(千葉一伸)
- 2.23 白鳥任三郎(井上和彦)
- 2.24 佐藤美和子(湯屋敦子)
- 2.25 宮本由美(杉本ゆう)
- 2.26 三池苗子(田中理恵)
- 2.27 松本清長(加藤精三)
- 2.28 萩原研二(三木眞一郎)
- 2.29 松田刑事(神奈延年)
- 2.30 トメさん(中嶋聡彦)
- 2.31 中森警部(石塚運昇)
- 3 映画
- 4 引用
イントロダクション[編集]
オレは高校生探偵・工藤新一。幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行ってく、黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した。取引を見るのに夢中になっていたオレは、背後から近づいてくるも1人の仲間に気づかなかった。オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら…体が縮んでしまっていた!!工藤新一が生きていると奴らにバレたら、また命が狙われ、周りの人間にも危害が及ぶ。阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは、蘭に名前を聞かれてとっさに、江戸川コナンと名乗り、奴らの情報をつかむため、父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ。謎に包まれた黒ずくめの組織…。わかっているのは、そのコードネームがお酒にちなんだ名前であることくらいだ…。そんな奴らの正体を暴くため、小さな名探偵、江戸川コナンの活躍は始まった!!たったひとつの真実見抜く 見た目は子供、頭脳は大人 その名は、名探偵コナン
キャラクター(キャスト)[編集]
江戸川コナン(高山みなみ)[編集]
見た目は子供だが、その正体は高校生名探偵・工藤新一。幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行き、黒ずくめの男の怪しい取引現場を目撃し、開発中の薬を飲まされ、小学生の体になってしまう。その日以来、正体を隠すため、仮の名・江戸川コナンと名乗り、幼なじみの蘭の家に居候しながら、数々の事件を解き明かす日々を送っている。すべては自分の体を取り戻すため。
工藤新一(山口勝平)[編集]
シャーロック・ホームズにあこがれる高校生探偵。5月4日生まれの17歳。帝丹高校2年B組。高校1年生の時、L.Aにいく飛行機内での殺人事件を解決。そこで目暮警部達と知り合い、以来、高校生探偵として活躍するように。特技はサッカーで、リフティングをすると頭が冴える。幼なじみの蘭と行った遊園地(トロピカルランド)で、黒ずくめの男達の取引現場に遭遇し、組織が開発中の毒薬「APTX4869」を飲まされて以来、消息を絶っている。(飲まされて以来、小学生の体になってしまった。)
毛利蘭(山崎和佳奈)[編集]
新一の幼なじみであり、帝丹高校2年B組に通い、空手部の女主将で都大会でもナンバーワンの実力を誇る文武両道の女子高生。新一のことがずっと好きで、突然いなくなってしまった彼の帰りを待っている。時にはコナンの名推理に、新一の面影を重ねることもあるが、コナンを始め、少年探偵団のことを母親のように優しく面倒見ている。また、幼なじみの鈴木園子とは親友で、昔からいろんなことを話し合う仲。
毛利小五郎(小山力也)[編集]
蘭の父親で、元警視庁捜査一課の刑事であるため、目暮警部とは古くからの付き合いがある。現在は毛利探偵事務所を開業し、コナンの名推理のおかげで、“眠りの小五郎”として有名となっている。別居中の妻・妃英理とは、蘭の必死の努力でたびたび顔を合わせるが、女好きの一面が邪魔をし、素直に復縁へ向かうことは難しい。
阿笠博士(緒方賢一)[編集]
新一の隣の家に住む風変わりな発明家で、コナンの正体を知る数少ない人物の1人。蝶ネクタイ型変声機やキック力増強シューズ、探偵バッジやボール射出ベルトなど、数々の探偵グッズを発明してくれた良き理解者で、少年探偵団の面倒も見る。灰原哀が組織を脱出してきた直後から、彼女を保護している。
灰原哀(林原めぐみ)[編集]
見た目は子供だが、実は黒ずくめの組織の一員で、新一が飲まされた薬(APTX4869)の開発者で、コードネームはシェリー。姉を殺され、組織を裏切ったのだが、脱出するために、薬を飲んで、小学生の姿に。現在は阿笠博士にかくまってもらい、コナンと一緒に帝丹小学校1年B組に通いながら、解毒剤の研究をしている。この世でたったひとり、コナンが同じ境遇を分かち合える相手。
吉田歩美(岩居由希子)[編集]
少年探偵団のアイドル的存在。自称「キュートな女探偵」で、好奇心旺盛だが、泣き虫でもある。また、コナンのことが大好きで、灰原が転校してきた当初は「コナン君のこと、好きなの?」とやきもちを妬くこともあったが、今では少年探偵団の女子メンバーとして、チームワークを発揮している。
円谷光彦(大谷育江)[編集]
真面目な頭脳派で、時にはコナンのピンチを救うことも・・・?また、協調性があり、紳士的なので、歩美ちゃんや灰原のことを守ったりもする。
小嶋元太(高木渉)[編集]
自称、少年探偵団のリーダー。しょっちゅう言い間違いをするが、正義感の強さはピカイチである。大食らいで力持ちの食いしん坊でもあり、うな重が大の好物。
鈴木園子(松井菜桜子)[編集]
蘭の同級生で大親友。工藤新一とも同級生。鈴木財閥のお嬢様でとにかく流行ものとブランド物が好き。好奇心が強く、小五郎と張り合うくらい調子がいいので、まったくお嬢様っぽく見えない。京極真とは恋人関係にある。
世良真純(日髙のり子)[編集]
蘭のクラスに転校してきた女子高生探偵。ふたりの兄の内、長兄は赤井秀一、次兄は羽田秀𠮷。愛用のバイクはヤマハXT400Eアルテシア。現在はホテル住まい。
京極真(檜山修之)[編集]
通称「蹴撃の貴公子」。 杯戸高校空手部主将で、園子とは恋人関係にある。外国で武者修行中の身であっても、園子に何かあると、試合を放り出して帰国してくる。古風な価値観の持ち主で、園子が肌を露出した服を着たり短いスカートを穿いたりしていると注意する性格。
羽田秀吉(森川智之)[編集]
かつて七冠をも達成したことのあるプロ棋士。現在は六冠王。恋人は警視庁の交通部の宮本由美。
服部平次(堀川りょう)[編集]
関西では名の通った高校生探偵。推理力では同い年の新一にひけをとらない。父親の服部平蔵は大阪府警本部長。おかげで幼い頃から顔なじみの大滝警部などから、捜査情報をこっそり教えてもらうことも。また推理力同様、父親ゆずりの剣道の腕前はかなりのもの。ちなみに色黒なのは、爺ちゃんからの隔世遺伝。コナンの正体は新一だと知る数少ない1人で、コナンと一緒にコンビを組み、数多くの難事件を解決している。幼なじみの和葉たちに言わせると、平次とコナンが一緒にいる姿は本当に兄弟のように見えるらしく、コナンのピンチになると、わざわざ大阪から駆けつけることも。
遠山和葉(宮村優子)[編集]
平次の幼なじみでガールフレンド。父親は大阪府警刑事部長。素直で思いやりがあり、繊細な心をもつ。合気道二段の腕前。平次のお姉さん役を公言しているものの、実は平次にぞっこん?ちなみに2人は子どもの頃に手錠で遊んでいて外れなくなり、その間、風呂もトイレもずっと一緒だったという腐れ縁である。このときの鎖のかけらを、平次とお揃いのお守りの中にいれていつも持ち歩き、このお守りが平次のピンチを救ったことも。一時は蘭と平次の仲を誤解していたほどのヤキモチ焼きだが、今や蘭とは大の仲良し!
怪盗キッド(山口勝平)[編集]
変装の達人で、世界中を騒がしている神出鬼没の怪盗。その国際犯罪者番号から怪盗1412号と呼ばれていたが、必ず予告状を送りつけては、警察を完全に手玉にとり、盗みを成功させる鮮やかな手並みから、世間の人々には “怪盗キッド“と呼ばれている。実は現在の怪盗キッドは2代目で、正体は高校生の黒羽快斗。彼は亡き父の死因を探るべく、そのあとを継いで怪盗キッドとなり、ビッグジュエルと呼ばれる宝石を探し求めている。快斗の顔は新一そっくりで、以前、彼を見かけた蘭が新一と間違えたほど。
妃英理(高島雅羅)[編集]
毛利小五郎の妻で、蘭の母でもあるが、訳あって10年前から別居中。推理力、判断力とも申し分ない女性弁護士。“法曹界のクィーン”の異名をもつ。 独特の怖さでコナンをビビらせながらも、コナンの観察力、推理力、知識量に正当な評価を下す。真実を見抜く目をもち、信念を曲げず、情に流されない。
工藤優作(田中秀幸)[編集]
工藤新一の父。世界的に有名な推理小説家で、新一以上の頭脳と推理力をもつ唯一の人物。新一は、いままで一度も優作に推理で優ったことがない。頭脳明晰だが、新一もビビるほどのイタズラ好き。
工藤有希子(島本須美)[編集]
新一の母・昔は人気女優だったが、優作との結婚とともに引退した。1人で黒ずくめの男達に立ち向かう息子を心配しながらも、たまに現れる楽天家ぶりが、コナンである新一を支えている。
目暮警部(茶風林)[編集]
捜査一課強行犯三係の警部。小五郎の刑事時代の上司でもある。ちなみにいつも帽子をかぶっているのは、昔の事件で負った傷跡を隠すためである。
高木渉(高木渉)[編集]
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。 目暮警部の部下。おっちょこちょいな性格で、大ポカをしてしまうこともあるが、時には事件の核心をつくことも。職場で人気の佐藤刑事と恋愛進行中だが、いつも邪魔をされてばかり。
千葉和伸(千葉一伸)[編集]
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の刑事。目暮警部の部下で、高木刑事の後輩にあたる。特撮マニア。見た目通り、色気より食い気の人。
白鳥任三郎(井上和彦)[編集]
警視庁捜査一課強行犯三係のキャリア組警部。エリートであることを自慢することもあるが、冷静沈着、生真面目な性格で、周囲から信頼されている。
佐藤美和子(湯屋敦子)[編集]
警視庁捜査一課強行犯三係の刑事。 目暮警部の部下であり、優秀な刑事。想い人が殉職した過去の事件から吹っ切れて、今は高木刑事と職場恋愛進行中。
宮本由美(杉本ゆう)[編集]
警視庁交通部交通執行課の警察官。佐藤刑事とは親友関係にある。佐藤と高木の恋愛を、ある時には後押しし、またある時には引っ掻き回している。自身は棋士である羽田秀𠮷と恋愛関係。彼の職業を知らないまま一度別れたことも…。
三池苗子(田中理恵)[編集]
杯戸署から異動してきた警視庁交通部交通課の婦警。同じ課の由美と行動を共にする。千葉刑事とは帝丹小の同級生同士で、現在も千葉に想いを寄せる・・・。
松本清長(加藤精三)[編集]
警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査三係の警視。デスクワーク専門の管理官で目暮警部の上司にあたる。娘は帝丹中学校音楽教師だった松本小百合。
萩原研二(三木眞一郎)[編集]
元警視庁警備部機動隊隊員。 爆発物処理班に所属。7年前の爆弾解体中に殉職する。松田刑事とは親友関係にあった。
松田刑事(神奈延年)[編集]
松田陣平。元警視庁刑事部捜査一課強行犯三係。3年前に警視庁捜査一課に配属されてきた。佐藤刑事からも慕われており相思相愛関係にあったのだが転属されてわずか一週間後に爆弾魔が観覧車に仕掛けた爆発物から人々を守るために殉職する。
トメさん(中嶋聡彦)[編集]
警視庁刑事部鑑識課の鑑識官。
中森警部(石塚運昇)[編集]
中森銀三。警視庁刑事部捜査二課知能犯捜査係の警部。敏腕刑事で風貌がどことなく小五郎に似ているが、小五郎とは犬猿の仲。怪盗キッドの逮捕に燃えているが、キッドからはいつも適当にあしらわれ未だに逮捕はできていない。知能犯係として優秀な頭脳をもっている。
映画[編集]
1997年[編集]
名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
記念すべき「名探偵コナン」の劇場版シリーズ第1弾。連続爆弾事件の犯人を追うコナンと、それに巻き込まれていく仲間たちの姿が描かれている。現在準レギュラーキャラクターとして活躍する白鳥刑事が初登場するのは、原作でもなくこの映画が最初でもあります。
1998年[編集]
名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)
カウントダウン形式で名前にトランプの数字に由来を持つ人物が次々と狙われていくという、ミステリー要素も含まれた連続襲撃事件を描いた劇場版第2弾。事件の他に、メインキャラクターの毛利小五郎と妃英理夫妻が別居した理由が描かれるなど、TVアニメや原作だけでは追えないバックボーンが描かれているのも注目ポイントの一つとなっている。コナン映画では恒例となった、漢字に英字読みをさせる映画タイトルも本作が初登場。標的と書いて“ターゲット”と読む。
1999年[編集]
名探偵コナン 世紀末の魔術師
現在ではメインキャラクターに数えられる灰原哀や服部平治、そして怪盗キッドの面々が映画初登場となる劇場版第3弾。連続殺人事件と並行して、宝探しといったアドベンチャー要素も盛り込まれたストーリーとなっている。事件の舞台となる場所も、大阪都内や船上、クライマックスでは古城を舞台にするなど、以降の作品に比べても舞台が次々に移り変わっていくので、より冒険している感覚が味わえる作品となっている。
2000年[編集]
名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
ヒロインの毛利蘭が襲撃事件の犯人を目撃するも、その時のショックで記憶喪失になってしまい、そのうえ、犯人からも狙われてしまうというストーリーの劇場版第4弾。コナンと蘭の物語にクローズアップしている一作でもあるので、二人のカップリングが好きなファンにもオススメ。新一が子供の姿になってしまうきっかけにもなった原作やTVアニメの第1話「ジェットコースター殺人事件」をフィーチャーしており、遊園地を舞台にするなど、長いファンほど唸らせる演出も多々盛り込まれている。
2001年[編集]
名探偵コナン 天国へのカウントダウン
本作の宿敵でもある黒の組織が映画に初登場する記念すべき劇場版第5弾。ツインタワーを舞台に起こる殺人事件そして爆弾事件、さらにそこに現れる黒の組織という次々に発生するピンチに、コナンや少年探偵団の面々が立ち向かう。劇場版第1弾『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』にもリンクする内容があるなど、映画を越えた世界観を持つ点も珍しい一作。その他、作中には10年後の未来の顔を見せてくれるアトラクションが登場しており、レギュラーキャラクターの10年後の姿が見られるのも注目のポイント。
2002年[編集]
名探偵コナン ベイカー街の亡霊
コナンや蘭、少年探偵団の面々が、バーチャル体験型アトラクション“コクーン”に乗り込み、電脳空間で起こる事件に立ち向かうという劇場版でも異色のストーリーとなっている劇場版第6弾。設定こそ未来的ではあるものの、コナンたちが体験する仮想空間は古き日のロンドン。シャーロック・ホームズともリンクした物語や、仮想空間故に得意の阿笠博士の発明も使えないといった状況など、他の作品にない魅力がつまった映画となっている。劇場版に登場するのは珍しいコナンの父親、工藤優作の活躍にも注目。
2003年[編集]
名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)
京都をメインの舞台に展開していく殺人事件を追った劇場版第7弾。本作ではコナンだけでなく、ライバルの服部平次やその幼馴染である遠山和葉にもスポットを当てた物語となっており、他の映画に比べてもとりわけ活躍の多い作品となっている。一方でコナンの活躍でも忘れてはいけないのが、工藤新一の活躍。なかなか劇場版では活躍を見せられない、コナンの元の姿である工藤新一ですが、本作ではわずかながらも本編で姿を見せてくれる。
2004年[編集]
名探偵コナン 銀翼の奇術師(マジシャン)
劇場版には久しぶりの登場となる怪盗キッドによる盗難事件から飛行機内を舞台に展開する殺人事件へと発展していく劇場版第8弾。新一として登場する新一にそっくりな怪盗キッドとコナンの対決を描く他、クライマックスでは飛行機の墜落を防ぐためにこの二人にタッグを組ませるなど、後の劇場版コナンシリーズでも一ジャンル化してくる怪盗キッド対決物の代表作のひとつでもある。お馴染み時計型麻酔銃が、意外なキャラクターに命中してしまうという点も見どころの一つ。
2005年[編集]
名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)
コナンのメインキャラクターでもある毛利小五郎にフィーチャーした劇場版第9弾。豪華客船を舞台に、船内で発生する殺人事件、そしてクライマックスでは『タイタニック』を思わせるように船が沈没する危機に瀕する物語となっている。いつも推理パートでは情けない姿を見せる小五郎ですが、前述のように本作ではコナンに負けない活躍を見せてくれている。もちろん肝心のコナンにも見せ場は用意してあり、行方不明になってしまった蘭をコナンがいかにして見つけるのか、というドラマにも注目。
2006年[編集]
名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌(レクイエム)
記念すべきアニバーサリー作品となる劇場版第10弾。何者かによってコナンや仲間たちは腕時計型の爆弾を取り付けられてしまい、ある事件の解決を強いられるという物語。同じく解決を強いられたという設定で服部平次や白馬探などライバルキャラクターも登場する他、記念すべき10作目ということで、多数のレギュラーキャラクターが作中に登場するのも見どころの一つ。中にはマニアックなキャラクターも登場しているので、コナンに精通している人ほどより楽しめる作品になっている。
2007年[編集]
名探偵コナン 紺碧の棺
劇場版第11弾のテーマは、海賊船。そして蘭と親友である園子の二人の友情にスポットをあてた作品。離島、そしてそこに隠された海底遺跡を舞台に、国際指名手配されているトレージャーハンターに園子と蘭が囚われてしまい、それを助けに向かうコナンの姿が描かれる。遺跡に隠された宝探し要素や、海賊船というコナンには珍しいモチーフを使った壮大なスケールのアクションなど、劇場版コナンシリーズでも珍しい色合いを見せた一作となっている。
2008年[編集]
名探偵コナン 戦慄の楽譜(フルスコア)
音楽アカデミー界の連続殺人事件にコナンが立ち向かう音楽をテーマにした劇場版第12弾。なんでも知っていて、なんでも出来るコナンですが、そんな彼が唯一苦手とするのが音楽。とはいえ、あくまでも苦手とするのは歌唱力。音楽の知識においてはしっかり十分な知識を持っていることが本作では明らかになる。また、本作で忘れてはいけないのが中盤で展開される“意外な方法での110番通報”。この方法の奇抜さは、バラエティ番組で実際にできるのか検証されるほど。
2009年[編集]
名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)
劇場版登場では第5作『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』ぶりとなる黒の組織にフィーチャーした作品となっている劇場版第13弾。前作から時を経て、ジンやウォッカに加えて、ベルモットやキャンティ、コルンといったメンバーも映画初登場となっている。連続殺人事件の捜査会議中にコナンが組織につながる手がかりを見つけ、いち早く殺人事件の捜査を開始するが、コナンの周辺にも魔の手が忍び寄ってくるという物語となっている。ゲスト声優の本格的な吹き替えが本作より開始され、今作では現在もTVなど多方面で活躍するDAIGOさんが参加している点も注目。
2010年[編集]
名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)
『名探偵コナン 銀翼の魔術師』 に続いて空を舞台とした劇場版第14弾。本作では、飛行船を舞台にハイジャック事件が起こり、コナンがそれに立ち向かう物語となっている。驚くべきはその展開。本作ではコナンが飛行船から投げ捨てられるという大ピンチを迎えるなど、驚きのアクションを見せてくれるが、それは今回も共演する怪盗キッドの助力あってこそ。空中での二度目のタッグを組むコナンと怪盗キッドが、いつもよりアクション多めに奮闘してくれる。
2011年[編集]
名探偵コナン 沈黙の15分(クォーター)
ゴールデンウィークシーズンの公開が定番の劇場版コナンシリーズだが、思いっきり季節外れの冬を舞台にした劇場版が第15作となる本作。雪山を舞台に起こる殺人事件、そして爆破事件にコナンや仲間たちが立ち向かう。クライマックスで展開される雪山ならでは壮大な大惨事は、アニメーションだからこそできたスケールとなっており、ある意味コナンらしい驚きの展開が用意されている。記念すべき15作目ということでタイトルにも15が含まれているが、作品を観ればなるほどという意味も込められているので、直感では分かりにくいタイトルの真意にも注目して観てみると面白い。
2012年[編集]
名探偵コナン 11人目のストライカー
Jリーグ20周年記念プロジェクトのコラボレーション企画でもあり、シリーズ初のサッカーをテーマにした劇場版第16弾。サッカースタジアムに設置された爆弾事件を阻止するためにコナンや仲間たちが奮闘する。本作では実際のサッカー選手たちが本人役でゲスト声優として参加しており、コナンと三浦知良という夢の共演が作中で果たされているところにも注目。また、ラストで展開される少年探偵団との協力プレーによる見せ場も忘れてはいけない注目ポイント。コナンと少年探偵団が力を合わせて窮地を乗り切る展開は、劇場版コナンシリーズでも屈指の熱い展開となっている。
2013年[編集]
名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)
『名探偵コナン 水平線上の陰謀』や『名探偵コナン 紺碧の棺』などと同じく海を舞台にした作品となっている劇場版第17弾。再び船上が作品の舞台となっているものの、その船がイージス艦というところが本作の大きな違い。製作には防衛省や海上自衛隊が全面協力しており、国際的な陰謀も展開されるスパイミステリーという新たな試みに挑戦した一作。脚本に「相棒」シリーズで活躍している櫻井武晴さんが劇場版コナンシリーズに初参加する作品となっていたり、キーキャラクターのゲスト声優には柴咲コウが参加するなど、キャストやスタッフにも一味違ったメンバーを揃えた変化の意欲を感じる作品でもある。
ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
人気漫画作品『ルパン三世』とのコラボレーション企画として公開した、劇場版名探偵コナンシリーズのナンバリングからは外れたスピンオフ作品。ルパン一味が日本で暗躍していることに気づいたコナンが、その真相に迫るうえでルパン達が陥っているある事件に巻き込まれていくという物語。2009年時点のTVスペシャル企画として、すでにコラボレーションを果たしていた両作品でしたが、本作で満を持して劇場版として再共演を果たした。TVスペシャルでは登場しなかった少年探偵団や怪盗キッドといった面々も登場しており、ルパン三世のキャラクターとの豪華共演具合がさらに増した作品となっている。劇場版コナンとしては初の冬の興行となった作品であり、2013年はコナン映画が初めて2本上映された年ともなった。
2014年[編集]
名探偵コナン 異次元の狙撃手(スナイパー)
架空の高層タワー・東都ベルツリータワーを中心に発生する狙撃事件を描いた劇場版第18弾。世良真純や沖矢昴、さらにはジョディ・スターリングといった劇場版初登場となる準レギュラーメンバーが多数の作品となっているが、なんといっても人気キャラクターの赤井秀一の劇場版初登場作品でもあるのが本作。しかも当時は、赤井は黒の組織によって殺されたことになっていたが、原作でも明かされていなかった赤井の生存がこの映画で明らかになるというサプライズが仕込まれていた。名探偵コナンは原作とも密接にリンクしているが、ここまで大きな種明かしが実施されたのは今作が初めて。
2015年[編集]
名探偵コナン 業火の向日葵
ゴッホの名画「ひまわり」をキーアイテムとした映画シリーズ初のアートミステリーとなる劇場版第19弾。怪盗キッドによる盗難を皮切りに「ひまわり」を巡る爆破事件が発生。コナンやその仲間たちがそれに巻き込まれていく物語となっている。現在の劇場版のプロモーションではお馴染みのPROJECTシリーズは、本作よりスタートしており、当時は「KID STEAL PROJECT」として、少年サンデーのロゴがキッドの手によって盗まれたり、劇場の幕間マナー映像「NO MORE映画泥棒」とのコラボが実施されるなどでも注目を浴びた。
2016年[編集]
名探偵コナン 純黒の悪夢
記念すべき劇場版シリーズ第20弾。記憶喪失となってしまった黒の組織のメンバー・キュラソーをめぐって、アミューズメント施設複合型の水族館を舞台に、黒の組織とそれに対峙するFBI、さらにはCIAや公安警察まで巻き込んだ、アニバーサリー作品にふさわしいスケールで勢力同士の対決が描かれるアクション重視の作品。黒の組織による大胆な作戦や、劇場版初登場となる安室透と赤井秀一の因縁の対決、さらにはそんなレギュラーメンバーとコナンの共闘など、これまでの劇場版ではなかった驚きの展開がこれでもかと盛り込まれており、最後は少し切ない着地も見せるサービス満点の作品となっている。
2017年[編集]
名探偵コナン から紅の恋歌
『名探偵コナン 迷宮の十字路』ぶりに服部平次と遠山和葉をフィーチャーした劇場版第21弾。百人一首をモチーフとして起こる殺人事件にコナンと平次のタッグが挑む物語となっている。本作では、平次の婚約者であることを自称するキャラクター大岡紅葉が劇場版初登場となっており、今後も原作でも活躍することが明らかにされたうえで、この劇場版で本格的に物語に絡んでくることとなった。意外なことに劇場版21作目にしてシリーズ初の秋を舞台にした物語となっているところも本作の意外な特徴であったりする。
2018年[編集]
名探偵コナン ゼロの執行人
2018年現在、劇場版シリーズ最高興行収入作品となった劇場版第22弾。今作では劇場版では初めてレギュラーキャラクターの安室透にフィーチャーした物語となっており、公安によって小五郎が爆破事件の容疑者にされてしまうなど、安室透がコナンの敵として立ちはだかるストーリーとなっている。劇場版コナンではお馴染みとなった派手なアクションシーンはもちろん、安室に対しコナンが恋人の有無を問うなど、キャラクターのファンには気になる質問の回答が盛り込まれているなど、見どころの多さが魅力の一作となっている。
2019年[編集]
名探偵コナン 紺青の拳
9世紀末に海賊船とともにシンガポールの近海に沈んだとされる世界最大のブルーサファイア「紺青の拳」を追う怪盗キッドの前に、400戦無敗の最強の空手家・京極真が立ちはだかる。キッドの運命は果たして……。怪盗キッドの策略により、コナンがシリーズで初めてシンガポールを舞台に活躍する物語。本作では凄腕の空手家であり、鈴木園子の恋人である京極真が劇場版に初登場。
2021年[編集]
名探偵コナン 緋色の不在証明
その正体は謎に包まれ、それぞれが複雑に絡みあう危険な一家・赤井ファミリー。来葉峠で死亡したと思われていた赤井秀一を中心に、これまで断片的に明かされてきた世良真純、羽田秀吉、メアリーそれぞれのパーソナリティや見どころをクローズアップし、その関係性を紐解いたTVアニメシリーズ特別総集編。
クライマックスは、来葉峠で赤井秀一が華麗な復活を果たす「緋色」シリーズ。とある事件の中、赤井秀一の宿敵・安室透/バーボンが、FBIより”手がかり”を聞き出した序章。安室透は赤井秀一と沖矢昴の関係を厳しく追及する。比類なき頭脳が交錯する攻防戦の果て、観る者全てに衝撃を与えた赤井の帰還。そして一連の”不在証明劇″真相の背後には、コナンの姿が……。
「名探偵コナン」シリーズには欠かせない赤井ファミリー。これまでの軌跡や数多くの伏線、コナンとの関係を徹底解剖。謎多き赤井ファミリーを理解するためには必見の一作。コナンによるナレーションや音響も新たに編集し、明快なストーリーラインで送る【世界を射抜く、危険な一家】禁断の一家総集編。
2021年2月11日(木)〜3月4日(木)の3週間限定上映の予定だったが、好評のため3月5日(金)以降の上映延長が決定! 最新作『名探偵コナン 緋色の弾丸』公開前にぜひチェックしたい1本。
名探偵コナン 緋色の弾丸
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版シリーズ第24弾のタイトルが『名探偵コナン 緋色の弾丸』に決定。本作では、江戸川コナンに加え、絶大の人気を誇るFBI捜査官・赤井秀一が満を持してメインキャラクターとして登場する模様。赤井の弟であるプロ棋士の羽田秀吉、妹の女子高校生探偵・世良真純、そして母親で“領域外の妹”と名乗る謎の女性・メアリーら、原作でも謎が多い赤井ファミリーや、秀吉の恋人・宮本由美が揃うティザービジュアルが公開されており、早くも公開まで待ちきれない! というファンの声が多数上がっている。
当初は2020年公開予定だったが、2021年4月16日(金)公開予定に変更となっている。
2022年[編集]
名探偵コナン ハロウィンの花嫁
ハロウィンシーズンで賑わう東京・渋谷。そこにはウェディングドレスに身を包む佐藤刑事の姿が。コナンたち招待客が結婚式を見守る中、突然乱入してきた暴漢が襲いかかる。時を同じくして松田刑事が殉職した連続爆破事件の犯人が脱獄。果たしてこれは偶然なのか? 公安警察の降谷零(安室透)が同期である松田を葬った因縁の相手を追い詰めるも、そこに現れた仮装の謎の人物に首輪爆弾をつけられてしまう……。
爆弾解除のため安室の潜伏先である地下シェルターを訪れたコナンは、3年前に今は亡き警察学校時代の同期メンバーと正体不明の仮装爆弾犯「プラーミャ」と渋谷で遭遇した話を聞く。やがて捜査を進めるうちに不穏な影がかかりはじめるが……。
待望の劇場版名探偵コナンの最新作が2022年4月15日(金)に公開されることが決定。
『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』ハロウィンスペシャル上映の開催が決定した。2022年10月28日から11月7日までの期間限定で、細部をブラッシュアップしたスペシャルバーションでの上映となる。
2023年[編集]
名探偵コナン 黒鉄の魚影
東京・八丈島近海に建設された、世界中の警察が持つ防犯カメラをつなぐための海洋施設「パシフィック・ブイ」。本格稼働に向けて、ヨーロッパの警察組織・ユーロポールが管轄するネットワークと接続するため、世界各国のエンジニアが集結。どこでは顔認証システムを応用した、とある「新技術」のテストも進められていた。 一方、園子の招待で八丈島にホエールウォッチングに来ていたコナン達少年探偵団。するとコナンのもとへ沖矢昴から、ユーロポールの職員がドイツでジンに殺害された、という一本の電話が。不穏に思ったコナンは、「パシフィック・ブイ」の警備に向かっていた黒田兵衛ら警視庁関係者が載る警備艇に忍び込み、施設内に潜入。すると、システム稼働に向け着々と準備が進められている施設内で、一人の女性エンジニアが黒づくめの組織に海中で不気味に唸るスクリュー音。そして八丈島に宿泊していた灰原のもとにも黒い影が忍びより.....
引用[編集]
[1] 名探偵コナン‐読売テレビ
[2] 映画「名探偵コナン」歴代シリーズ一覧!最新作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』を含む1997年〜2022年までの全作品をまとめて紹介- FILMAGA