白猫プロジェクト
『白猫プロジェクト』(しろねこプロジェクト)は、株式会社コロプラから配信されているAndroid・iOS用ゲームアプリ。略称は『白猫』『白猫PJ』など。基本プレイ無料で、アイテム課金が存在する。
2014年7月14日にAndroid版が、同月25日にiOS版が配信開始され、2014年11月27日にはAmazon Androidアプリストアにて配信を開始した。
2014年10月16日には韓国国内でGoogle PlayおよびApp Storeにて配信を開始、2015年2月5日に繁体字版を台湾・香港のGoogle Playで、同月16日に台湾・香港・マカオのApp Storeで配信を開始、2015年5月6日には簡体字版を中国の各AndroidアプリマーケットおよびApp Storeで配信を開始した。
2015年7月23日には英語版を『Colopl RUNE STORY』のタイトル名でフィリピン、タイ、インドネシアのGoogle PlayおよびApp Storeで、2015年8月13日にカナダのGoogle PlayおよびApp Storeで配信を開始、2015年10月21日にはAndroid版を、その翌日にはiOS版を世界各国で配信を開始した。
概要[編集]
3Dマップ上でプレイヤーキャラクターを動かしながら戦う、アクションRPG。キャラの復活やガチャを引くのに必要な「ジュエル」がある。ジュエルは、ゲーム内クエストの初回クリア報酬や、課金による購入、ログインボーナス、ゲーム内ミッションなど様々な方法で手に入れることができる。
本作は時間に縛られることなく自由に遊べるように、クエストをクリアしていくソーシャルゲームとしては珍しく、体力・行動ポイントなどのスタミナ制を廃止している。
コントローラーにはコロプラ社独自のインターフェイスである「ぷにコン」が採用されている。この操作は画面に表示されるキーやボタンなどによるものではなく、スライドやタップをすることで移動や攻撃といったアクションを行うことができる。本作はこのインターフェイスを初めて採用したアプリであり、同社が提供する『バトルガール ハイスクール』や『ドラゴンプロジェクト』、『東京カジノプロジェクト』などにもぷにコンが採用されている。
基本的に通常クエストは1人か2人で、協力用ステージは2〜4人でそれぞれプレイできる。
Oculus Rift版の『白猫VRプロジェクト』も提供されているが、データ連携は行われていない。
2016年5月には、本作のスピンオフ作品である『白猫テニス』が発表され、同年7月下旬より配信を開始している。
2018年7月13日には、白猫4周年記念スペシャル生放送内で、Nintendo Switch版白猫プロジェクト、『Shironeko New Project(仮)』の制作決定が発表された。当初は2020年発売予定だったが企画見直しにより、現在は発売時期未定。
同年12月16日には、テレビアニメの制作が発表された。
2021年7月には、本作の新たなるスピンオフ作品として『白猫GOLF』が発表された。
あらすじ[編集]
無数の島が存在する世界。その中のアストラ島で暮らしていた主人公のもとに、冒険家のカイルが現れる。冒険家を志望していた主人公は、この島で活動すると言うカイルの調査に同行することに決める。その中で、偶然森の中で遭遇した謎の少女アイリスと、人語を話す猫キャトラと出会い、共に島の遺跡へ赴き、目的である飛行島を発見する。しかし、カイルが突如現れた闇に飲まれ、主人公を逃がして行方不明になってしまう。飛行島を手に入れた主人公はアイリス達と共に"最果ての地"を目指し、カイルから託されたルーンドライバーを手掛かりに7つの大いなるルーンを集める旅に出ることになる。
訴訟問題[編集]
2018年1月10日、任天堂からコロプラに対し、本作に関して計5件の特許権侵害があるとして2017年12月22日に訴訟を提訴し、本作の配信停止と44億円の損害賠償を請求された。任天堂は2016年9月からコロプラに対し特許権侵害があると指摘していたが、コロプラ側は1年間にわたり特許権侵害はないと否定。その後も両社の折り合いがつかなかった為、任天堂は訴訟に踏み切ったと説明している。
また、2018年1月12日に公式サイトのニュースにて、『コロプラとしては、特許侵害の事実は一切ないものと確信しておりますが、訴訟がたとえどのような結果になっても仕様変更等を通じて、サービスを継続してまいります。』と発表し、この訴訟問題がサービス終了に繋がることは無いとされており、裁判でも全面的に争う姿勢を見せている。
2018年3月14日に任天堂は新たに1件の特許権侵害を追加。
2020年2月19日には本件の訴訟に関わる問題として、ぷにコンの仕様変更を目的としたアップデートが配信されたが、全面降伏ではなく引き続き裁判で争う姿勢を見せている。
2021年2月12日にはコロプラのIRが更新され、提訴後の時間経過による増加として5億5万円が上乗せされ、計49億5万円の損害賠償請求になったと発表された。
同年4月21日には提訴後の時間経過を理由に賠償請求額をさらに47億4千万円が上乗せされ、計96億9千万円の損害賠償請求となった。
同年8月4日、コロプラが任天堂特許について今後のライセンスを含めた本件訴訟の和解金33億円を支払ったことで任天堂が訴訟の取り下げを発表。和解が成立した。