褚遂良は、唐時代の書家であり政治家である。 欧陽詢・虞世南とともに初唐の三大家のひとり。
六朝から発展しつつあった楷書を高度に完成させた南派の虞世南・北派の欧陽詢の書風を融合しながら、独自の書風(褚法)を確立した。特に晩年の『雁塔聖教序』は楷書における最高傑作のひとつとされる。