99.9-刑事専門弁護士-

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99.9-刑事専門弁護士-
(きゅうじゅうきゅうてんきゅう けいじせんもんべんごし)は、TBS系「日曜劇場」枠で放送された日本のテレビドラマシリーズ。主演は松本潤。

『SEASON I』は2016年4月17日から6月19日まで放送された。 『SEASON II』は2018年1月14日から3月18日まで放送された。 2021年12月30日には映画版『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が公開される。 キャッチコピーは、;「無実を証明できる確率、0.1%。」:(SEASON I)、;「帰ってくる。再び0.1%に挑むために。」:(SEASON II)。

概要[編集]

企画

TBSテレビで数々のテレビドラマを制作してきたプロデューサー・瀬戸口克陽による、自身4年ぶりの連続ドラマである。編成部への異動を経て2015年6月にドラマ制作部へ復帰した瀬戸口は、近年のTBSテレビでは弁護士を題材としたテレビドラマが作られていないことに気づき、裁判について調べていく中で、日本で逮捕・起訴された被疑者は99.9%有罪になっていることを知ったという。そこでこの「99.9」という数字を仮タイトルとし、瀬戸口は取材を進めてドラマの構想を練った。

作風

瀬戸口によると、本作は社会派作品というよりは「エンターテインメント」であり「ありそうで今までなかったタイプのドラマ」である。扱う内容そのものは固い内容の刑事事件だが、視聴者に知られていない司法の世界を紹介するため、間口を広げることを目的として「どれだけ遊びを入れていけるか」に挑戦している。演出には木村ひさしを起用。出演者自身もアイデアを出し合い、事件の説明シーンをアドリブで面白くするよう心掛けている。こうしたダジャレや小ネタは放送時にSNSなどで話題を呼んだ。

続編[編集]

SEASON Iでは深山の父の事件が謎のまま終わるが、これは続編を意識したものではなく当初から解決しないつもりだったという。しかしSEASON IIの放送が決定すると、今度は第2話という早い段階で父の事件を解決させた。これは、SEASON Iでは父の事件により深山の生い立ちに視聴者が引き付けられるように、SEASON IIでは事件の解決により新キャストの舞子がチームに加入する理由を描くために、という描かれ方の違いも影響しているという。

キャスト[編集]

深山大翔(みやま ひろと)〈33 → 34〉

演 - 松本潤(幼少期:森田愛蓮) 本作品の主人公。斑目法律事務所法務部刑事専門ルーム弁護士。 常にマイペースで飄々とした性格で、「深山の常識は他にとっての非常識、他にとっての常識は深山にとっての非常識」と評される独特の思考と奇矯な言動をし、裁判官たちの間では「被告人に対して細かい質問を繰り返し、有ること無いことにイチャモンをつけ、裁判を混乱させる厄介な弁護士」として知られているが、悪びれる様子はない。斑目に指摘されるまで本人は無自覚であったが、しきりに耳をいじる癖があり、聞こえないわけでもないのに掌を耳にあてて相手の話を聞いたり、事件の真相を考える時に耳朶を触ることが多い。 鋭い観察力を持ち、周囲が諦めた事件でも、調書のとおりに現場や再現現場で実際に検証し、徹底的に事実を追究する。弁護対象者の有罪無罪よりも、事実が知りたいとしており、人によって様々に異なる「正義」や「真実」と違い、「事実は1つ」という信条を持つ。 弁護対象者と最初に面会・接見する時には必ず出身地についての質問から始め、現状に至るまでの身上をこと細かに訊いていく。飴を持ち歩いており、集中したいときにはよく舐めている。また料理好きで「マイ調味料セット」を常に持ち歩いており、「いとこんち」の厨房で料理を作りつつ自分の考えをまとめていく。 ダジャレをよく口にし、特に真相に行き着いた際にはダジャレを言っては自ら笑い出している。他人が放ったダジャレには点数を付け、自分が言うときは側にいる人間に点数判定を要求したりしている。 三大刑事弁護士の一人である神山啓史(かみやま ひろし)をモデルとしている。

佐田篤弘(さだ あつひろ)〈47 → 48〉

演 - 香川照之 斑目法律事務所法務部企業法務ルーム室長 → 斑目法律事務所法務部刑事専門ルーム室長。 東京大学法学部出身、元東京地方検察庁検事のヤメ検弁護士。「勝たなければ意味がない」といった信条をもつ。富と成功を求める性格で、そのためには違法スレスレの調査も厭わないが、実際に専門としている民事訴訟や、多くの企業の顧問弁護士として能力を発揮し、斑目法律事務所に大きな利益をもたらしている。また、「金にならない」という理由で、刑事事件には殆ど興味がなく、刑事事件専門ルームに異動することに拒んでいたが、斑目から刑事事件担当を一年間勤め上げれば、次期斑目法律事務所のマネージングパートナーにするという条件を出されたため引き受ける。

立花彩乃(たちばな あやの)〈27〉

演 - 榮倉奈々(SEASON I、SEASON II第1話回想・最終話) SEASON Iのヒロイン。斑目法律事務所法務部企業法務ルーム弁護士 → 斑目法律事務所法務部刑事専門ルーム弁護士。 東京大学法学部出身。向上心が強く、勝ち気な性格。言われた事に120%のパフォーマンスで応える努力型。大のプロレス好きで、職場の机周りはプロレス・グッズであふれ、スマートフォンのカバーには新日本プロレスのエンブレムをデコレイトし、待ち受け画面はオカダ・カズチカ選手で、着信音はその入場曲を使用している。 異動当初は刑事事件担当には乗り気ではなかったが、徐々に人を助ける仕事にやり甲斐を感じるようになり、そこが原点だということに気づいた。

尾崎舞子(おざき まいこ)〈31〉

演 - 木村文乃(SEASON II) 昭和61年5月30日生まれ。東京大学法学部出身。元裁判官のヤメ判弁護士。 SEASON IIのヒロイン。東京大学法学部在学中に司法試験に合格し、司法修習を経て裁判官に任官。刑事裁判の担当としてキャリアを重ね、547件の事件を扱い、裁判官としては優秀という評価を得ているが、弟の刑事事件により裁判官を退官し司法の世界から距離を置いていた。しかし、2017年の夏に斑目法律事務所に殺人事件被告となった親友の父の弁護依頼のため親友の付き添いとしてやってきた際に、該当案件に対して自身の考える方針と深山の弁護方針が違っていたため、佐田の持ちかけにより特別契約を結び、該当案件だけの臨時として刑事専門ルームに身を置くことになったが、事件調書に疑問を持たず、論理的思考に走り過ぎるところがあり、実証的な視点に欠けることから深山と対立する。事件解決後、斑目からの要請で深山の父親が殺人容疑で逮捕された事件の真相究明を手伝った過程を経て、もう1度法曹界を見つめなおしたいという理由で正式に契約することになり、立花の後任として斑目法律事務所で働くことになる。

Q
99.9に登場したダジャレで一番好きなのは何ですか?
A
第4話で佐田先生が言っていた「お金はおっかねぇ」が一番好きですね。佐田先生もダジャレが好きになり始めたように感じるワンシーンでした。