Facebook

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Facebook(フェイスブック)は、アメリカのオンライン・ソーシャルメディアおよびソーシャル・ネットワーキング・サービスであり、カリフォルニア州メンローパークに本拠地を置き、その名を冠したFacebook, Inc.の旗艦サービスである。

Facebookという名前は、アメリカ合衆国の一部の大学が学生間の交流を促すために入学した年に提供している本の通称である「フェイスブック」(face book)に由来している。

概説 2004年にマーク・ザッカーバーグと、ザッカーバーグのハーバード大学のルームメイトまたは同級生だったエドゥアルド・サベリンが創業。その後アンドリュー・マッコーラム、ダスティン・モスコヴィッツ、クリス・ヒューズなどが加わった[3]。当初は、会員はハーバード大学のドメインのメールアドレスを持つ学生に限定されていたが、ボストン地域の大学、アイビーリーグの大学、スタンフォード大学へと対象が拡大されていった。徐々にさまざまな大学の学生も対象に加わり、やがて高校生にも開放され、最終的には13歳以上のすべての人に開放された。現在のFacebookでは、ユーザー登録時に13歳以上であることを宣言すれば誰でも会員になれる[4]。

サイトの利用前に必要なユーザー登録を行うと、個人プロファイルの作成、ほかのユーザーをフレンドに追加、メッセージの交換、プロファイル更新時の自動通知の受信を行うことができる。加えて、ユーザーは共通の関心を持つユーザーグループへ参加することができるようになる。ユーザーグループは、会社、学校・大学、ほかの属性で分類されている。また、フレンドを「職場の同僚」「親しい友人」といったリストに入れて分類することができる。

2005年5月に、Accel Partnersは1,270万ドルをFacebookに投資し、Jim Breyerは個人資金から100万ドルをAccel Partnersの投資資金に追加した[5]。2009年1月のCompete.comによる調査は、ワールドワイドな月間アクティブユーザー数によるランキングで、Facebookをもっとも利用されているソーシャル・ネットワーキング・サービスにランクした[6]。Entertainment Weeklyは、過去10年間の"ベスト"リストにFacebookを選び、「Facebookが存在する前の世界は、どうやって元カノにこっそりつきまとったり、会社の同僚の誕生日を忘れないようにしたり、友人をむかつかせたり、Scrabulousみたいな熱狂的なゲームをプレイしていたんだろう?」と述べている[7]。

当初は学生のみに限定していたが、2006年9月26日以降は一般にも開放された。日本語版は2008年に公開。実名登録制となっており、個人情報の登録も必要となっている[8]。公開後、急速にユーザー数を増やし、2010年にサイトのアクセス数がGoogleを抜き話題になる。2011年9月、世界中に8億人のユーザーを持つ世界最大のSNSになった[9]。2012年10月、10億人を突破[10]。

2012年9月、Facebookのアクティブユーザー数は10億人を超えた[11]。そのうち8.7%は偽物である[12]。2011年5月のコンシューマー・レポートの調査によると、サービスの利用規約に違反する13歳未満の子供のユーザーが750万人、10歳未満の子供のユーザーが501万人いる[13]。2012年において、Facebookは180ペタバイトのデータを持ち、24時間毎に0.5ペタバイトのデータが増加している[14]。

2012年2月1日にFacebookは最初の株式公開を行い、カリフォルニア州メンローパークに本部を移転した[15]。Facebookは、2012年5月18日からNASDAQ市場で株式の売却を開始した[16]。2012年の売り上げ51億ドルによって、Facebookは2013年5月に発行されたフォーチュン500で462位にランクされ、初めてフォーチュン500に選ばれた[17]。2012年、ウェビー賞を受賞[18]。 2016年第二四半期は営業利益2,830億円、前年同期比116%増となった。月間利用17億1,200万人(同社子会社インスタグラムは月間5億人)を数える。

カスタマイズ性の点においては、基本的にプレーンテキストのみに対応しているが、Ajaxに対応していたり、自分の好きなアプリケーション(アプリ)を選択して追加できたりするなど、最新の技術に対応している。これらアプリケーションは、Facebookが開発したものよりも、一般のユーザーが開発したものが多い。一般ユーザがさまざまなアプリケーションを開発し、Facebookのツールとして公開できることで、Facebookはそれ自身が持ち備えている性能を超えてサービスを提供することができる。

また、モバイル端末にも対応しており、BlackBerryやAndroidなどでは専用ウィジェットが用意され、iPhoneやiPod touchに搭載されたSafariでアクセスすると、専用画面でサービスを提供している。iPhone、iPadなどのiOS搭載端末や、Android用のアプリも別途用意されている。

Facebook社は、インスタグラムが象徴的なように、短期の利益よりも投資を優先し、利益計上を今のところはしない。けれどもグーグルと並んで「世界最大の広告企業」であることは間違いない。トラフィックの点で、月間約250億(2019年5月)の訪問を有するFacebookは、同770億のグーグルと世界全体のトラフィックの2大巨人である。当然この莫大なトラフィックは広告収入に直結している。

中古品売却や住宅・求人などさまざまな募集広告を出せる「Facebook Marketplace」、ほかのユーザーに直接メッセージを送ることのできる機能もある。また、写真や動画のアップロード(Facebook Video)にも対応している。容量制限はない。604ピクセルを超える写真に関しては、長辺が604ピクセルになるよう縮小される。Facebook内の専用ページや外部サイトでの購買活動と連動して、自分の友人が何を買ったか、どの映画や音楽を高評価したかなどの形で広告が出る「Social Ads」もある。